ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】2

ーラスタ・ラヴー

稲葉「こんにちは。」

美喜「いらっしゃい。…って、これはまた珍しいお客ね。例えるなら夏に降る雪くらい。」

澪「どんな例えですか。」

稲葉「ふふ、天変地異の前触れみたいね。」

澪「お一人ですか?」

稲葉「悠とともき君も一緒よ。」

悠「おーす。」

ともき「久し振り。ふぁーぁ…」

美喜「眠たそうね。」

ともき「ラジオの打ち合わせなんかで最近呼び出されまくってるから…」

稲葉「ふふ、ごめんなさいね。けど、ともき君が居てくれないとツッコミが不在になって、困るのよ。」

悠「そうそう。数少ないツッコミなんだから。」

ともき「って、いうかさ……前から言いたかったんだが、悠も稲葉もツッコミできるよな?」

稲葉「ふふ。」

ともき「笑って誤魔化すな。」

悠「あ、澪なんか一杯頼むよ。」

ともき「露骨に聞こえなかったふりするな。」

美喜「まぁ…流れるようにツッコミが出てるわね。」

ともき「……。」

悠「職業病だな。」

ともき「誰のせいだ!」

澪「まぁまぁ、これでも飲んで落ち着けよ。」

ともき「ありがと…きれいな薄ピンクだな」

悠「バカルディか」

バカルディ
28度中口シェーク

バカルディ・ラム45ml
ライムジュース15ml
グレナデンシロップ1tsp

材料をシェークして、カクテルグラスに注ぐ。

稲葉「これがバカルディなのね。」

ともき「有名なカクテルなのか?」

美喜「キューバ・バカルディ社が自社のラムの販促用に考案したカクテルよ。」
悠「有名になった理由は1936年、ニューヨークが鍵だぜ」

ともき「いや、そんなヒント小出しにされてもわからないから。」

悠「ニューヨークの最高裁が「このカクテルはバカルディ・ラムでつくらなければならない」との判決を下したことで一躍有名になったが答えでした。チャンピオン残念。」

ともき「なんのチャンピオンだよ。っか、いつからクイズやってた。」

澪「ホントにツッコミが止まらないな。」

悠「ともきのツッコミが倒せない。何回ボケても、何回ボケても、倒せないよ。」

ともき「俺はエアーマンかっか、ツッコミを倒すってなんだよ。」

稲葉「ボケたおしって事ね!上手い」

ともき「上手くねぇし。それだとボケが倒されてるだろ。」

悠「盲点だった。」

ともき「確かになんも見えてないよな。発言が。」

悠「人が目的も無しに発言してるとおもってるのか?」

ともき「違うのか。」

悠「当たり前だ!バカにするな。考え無しに発言してるだけだ。」

ともき「あー、そー、かい」

稲葉「麻生海?」

美喜「エンドレスボケね。」

ともき「もう今日はツッコミ入れないからな。」
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