ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~4

ーラスタ・ラヴ(10/2/夜)ー

悠「あ、そろそろ帰るわ」

紅「どした。まだ十一時だぞ」

悠「明日の店の仕込みがあるんだよ。」

千夜「そうか。じゃあな」

悠「もっと引きとめろよォ」

千夜「あぁ?」

ともき「めんどくさいの出てきたな」

悠「はい、そこ、めんどくさいとか言わない」

ともき「他になんて言えと?」

悠「そこは…………紅、なんかいってくれ」

紅「構ってちゃん」

悠「それは嫌だ。あそこの奴と同じになるし」

夢「あによ。」

ともき「あの子、いいのか?中学生くらいだろ。十一時だぞ?」

夢「アナタに心配されるいわれは無いのでほっといてください。」

ともき「……」

紅「気にしなくていいと思うぞ。あいつ、なんか、崇さんにも似たような態度取ったらしいし。俺がそこに居たら頭割ってやったのに」

千夜「女に手あげんなよ」

紅「差別反対」

ともき「意味がまた違うから」

悠「あいつは一回補導された方がいいんだよ」

夢「ひっどーい。その時は悠の名前出すから迎えに来てよ」

悠「やめろよ?!絶対名前なんか出すなよ」

夢「えーなんで?」

悠「おれは警察とは相性悪いんだよ」

紅「俺もー」

千夜「俺も…だな」

ともき「自重しろよ色々と…」

夢「あれー、もしかしてー、悠ってば悪いことしてんの?」

悠「おれはしてるつもりはない。アッチが勝手に敵視してんだよ」

紅「悠の場合はトントンだろ。ずっぷり黒かったり、真っ白だったりするから」

千夜「7:3で黒が多いだろ」

悠「なんだとー……んー」

ともき「反論できないなら、喰いかかるなよ」

悠「だって、しかたないじゃん。最近気がついたんだけど……」

ともき「どした?」

悠「どうやら、たまにおれが居て誰かが不機嫌になる場合、おれが原因のことが多いらしい。理由は全然解らないが」

ともき「……それで?」

悠「いや、それだけ。」

ともき「えぇ…」

悠「ただ、おれに対してイラって来てるんだから全部受け止めるようにはしてるけどな神姫のビンタとか神姫の蹴りとか神姫の龍剄とか。」

紅「そのうち死ぬぞ」

悠「まー、でも謝らないけどな!」

千夜「マゾだな」

悠「ちゃうし!!謝ったらおれが本当に悪いってことになるじゃん。原因が不明なのに謝ってたまりますか」

ともき「その原因が解らないから、ダメなんだよ」

悠「けど、代わりに理不尽な暴力にも耐えています!!」

千夜「着地点がおかしいんだよ。」

ともき「っていうか、時間良いのか?」

悠「おー?!いつのまにか時間がすすんでる?!」

ともき「いつの間にかじゃないだろ…。」
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