ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~4

ーラスタ・ラヴ(9/28/夜)ー

悠「ウォッカ、氷ひとつのストレート」

美喜「……あ、うん。」

悠「どした?」

美喜「いや、なんか怒ってる?」

悠「そーだな。朝っぱらから中学女子の相手して一日疲れた。飲まなきゃやってられん状況なだけだ。」

澪「あの子、まだ悠になついてるのか」

悠「ふぅーー……かはぁ……あー、ストーカー状態だよ」

澪「ストーカーは良かったな」

悠「よかねぇよ……。ガキに付きまとわれたら行きたい店にも行けないし」

紅「そいつは悠が行く店が偏ってるってことじゃないか?」

ともき「しかも、子ども連れていけないようなところ限定で」

悠「おうおう、雁首そろえやがって。喧嘩売ってんだったら帰るぞこの野郎」

ともき「絡むなよ。いや、帰ろうとするから絡んでは無いのか?」

悠「しかし、なんで、おれの行く場所が解ったんだろうか……?」

紅「占いで当てたんだったりして。」

悠「ふむ。」

ともき「おいおい、納得するのか?」

悠「占いっていうのは失せものを探したりするものでもあるからな。おれをモノ扱いしてて、なおかつ本当に占いの才があるなら或いは……」

紅「らららっ♪らららっ♪らららっ♪ららららー♪」

悠「おい、奇妙な音楽るな」

ともき「ストーリーテラーでタモリさんがでてきそうだな」

紅「占う女ってタイトルで」

悠「コメディの内容じゃなく百パーセントホラーだな」

夢「ラヴロマンスよ」

悠「おれはラヴロマンス嫌いだよ。って、わっ……びっくりした。」

夢「もー、ちゃんと学校行ったのになんでメールしてくれないの」

悠「お前のアドなんか知らんし、そもそもメールする話しもしとらん」

夢「朝マックで赤外線しといたよ」

悠「なんで、どいつもこいつも人の携帯を勝手に触るかな……。」

ともき「人が触らなきゃ自分じゃほとんど触らないだろ。」

悠「……」

夢「えー、マジで?悠って現代人?てゆーか、スマホの最新型じゃん。なんで使わないのさ?」

悠「いっぺんに喋るな。脳が追いつかん」

夢「年寄りくさいから止めた方がいいよ?」

悠「……」

ともき「この娘が噂の占い師か?」

夢「どうも。」

紅「おいおい、俺らには随分と淡白だな」

夢「そんなこと無いですよ。ただ、初対面だし話す事も無いのでしょ」

ともき「ま、まぁ…そうだけど」

悠「どっちも、おれのツレなんだ。そういう態度止めろよ」

夢「はーい。でも、束縛とかするタイプなんだ。意外~。」

悠「……」

ともき「久々に悠が本気で苦虫噛んだような顔してるの見た。」

紅「悠は生粋純粋みたいなのが苦手かとおもってたけど、ああいうタイプのが苦手そうだな」

ともき「俺は普通に押しや我の強いタイプに弱いと思ってたけどな」

紅「マジで?」

ともき「純粋の反対は不純。反する性格のが悠は相性がいい」

紅「なるほど。」
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