ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】2

ーラスタ・ラヴー

悠「まいど。」

澪「よ、ナイスタイミングだな。」

悠「なにが?」

澪「今、皆が集まってて面白い話してるぞ。」

悠「マジで~ん」

美喜「うわ…キモ」

澪「オーナー声出てますよ。」

美喜「聞こえるようにいったもん。」

悠「ふっ、やめろよ。興奮するだろ。」

美喜「真正の変態ね。」

悠「まあ、美喜には全然萌えないけどな。」

美喜「殺す」

悠「冗談だ、冗談。うしゃしゃしゃ!」

澪「悠の方が一枚上手だったすね。」

美喜「あとで絞めるわ。」





悠「おーす。夏真っ盛りなのに昼間から雁首揃えてなにしてる?」

炎銃「おぅ。小鳥遊。」

紅「うっーす。」

禅「どう…も…じつは…今…闘路の…注目…ランカー…を…見ていた…んです」

悠「へぇ。けど、どうせ、崇だろ。」

炎銃「ところがどっこいなんだよなぁ。」

悠「違うのか?」

禅「まぁ…見て…くださ…い」

悠「えーと、何々……」

フリーランカーながらNo.s級の実力を持つ新人闘士:宗方六花。
エアマスターの異名を持つほどの空中殺法は格闘技というより、新体操のような美技。

男性、女性ともに人気が急上昇中。

悠「なるほど、六花か。」
炎銃「たしかに六花は光るもんがあるからな。さっさと正規のランカーになりゃあいいのに。」

禅「ま…ぁ…リッカ…さんは…お店…に…シスターの…バイト…ライヴ……トラブル…シュー…ター…と…多忙…ですから」

炎銃「店はしゃぁねぇが。シスターのバイトやトラブルなんたらなんか止めりゃあいいだろ。」

宮塚「あまり勝手を言うな。」

炎銃「あぁん?」

悠「タンを切るなよ。」

禅「まぁ…シスター…は…ともかく…トラブル…シューター…は…止め…れない…と…思い…ますよ」

炎銃「あんでだよ」

禅「まず…崇…さんが…個人…的……にも…街の…ため…にも…頼りに…して…います。次に…リッカ…さん…自身が…悠…さんと…同じ…で…いい人…ですから」

悠「俺とリッカを引き合いに出さないように。」

炎銃「ケッ。」

澪「皆さん。飲める方はシャムロック、禅さんにはトロピカルジュースを用意しました。」

シャムロック
27度中口シェーク

アイリッシュ・ウィスキー30ml
ドライベルモット30ml
シャルトリューズ3dashes
グリーンペパーミント3dashes

材料をシェークして、カクテル・グラスに注ぐ。

炎銃「……なんか微妙な味だな。」

宮塚「俺は好きだな。」

悠「シャムロックは、アイルランドの国花、つめ草(クローバー)のことだ。ウィスキーに香草系のワインと香草系のリキュールを合わせるから独特な風味のカクテルになってる」

紅「なぁなぁ、微妙に気になったんだけど」

悠「なにが?」

紅「さっきからどの注目ランカーの所に禅の名前がある。」

悠「……あ、ほんとだ」

禅「恐縮…ですね」

炎銃「たいしてバトんねぇのになんでだよ。」

宮塚「アホ。禅には皆世話になってるだろ。」
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