ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~4

ー小鳥遊邸:広間(9/26/夜)ー

悠「ただいま」

真桜「客が来てるぞなの」

悠「客?ダレ?」

真桜「知らんなの。」

駒裡「あ、悠さん、おかえりなさい。凄い人が来てますよ」

悠「あー?」

「アンタがたかなしゆう?」

悠「……そうだが、アンタは誰だ。」

「占い師よ」

悠「デコ、お引き取ってもらえ」

楓子「はいですやよ。」

「待ちなさいよ。ここくたかしにアンタを紹介されたのよ。」

駒裡「ほ、本当に凄い人ですよ。色んなこと言い当てたんです。」

悠「デコ、ストップ。」

楓子「はいですやよ。」

真桜「同じことしかいえないのかなの」

悠「崇の紹介だと?今日夕方あったけど何も聞いてないぞ。」

「知らないわよ。けど、アンタなら話しを聞いてくれるっていわれたの。ぜんて人はくわしい住所教えてくれたし」

悠「奴らグルか……。っか、名前ぐらい言えよ。」

夢「辻野夢(つじのゆめ)よ。」

悠「年は?」

夢「関係あるの?」

悠「どー見ても中坊くらいだからな。話聞いたらとっとと追い出そうと思ってるだけ。」

夢「ざーんねん。高校生よ。アンタ女の年を間違えるなんて失れ…」

悠「嘘つけ」

夢「どーして、そう言い切る?」

悠「おれも嘘つきだから。」

夢「むっ……。」

悠「崇がおれにバトンパスしてきた理由が解った。」

夢「なんでよ」

悠「高飛車で上から目線、暗中模索に巻くようにしながら自分を優位立とうとする。ついでに観察力はある。」

夢「全然ハズレ」

悠「動揺を隠そうと即答したが。拳が震えてる。」

夢「な、なんなのよアンタ!」

楓子「こちらに居られる方は、混迷の世の中に最後の希望を与える、ひと呼んで最後の名探て……」

悠「デコ、うるさい」

楓子「申し訳ありませんやよ。」

悠「さて、本題だ。君が占い師だろうが霊能力者だろうがなんでもいい。けど、タカシを手玉に取るのは不可能だし。君が本当のことを話してくれないなら、おれもこれ以上は話しを聞かない。さぁ、どうする。」

夢「……」

悠「どーしょうもない事を抱えてから来たんだろ。」

夢「……まいったわ。全部話すわ。」

悠「はいよ。駒裡さん、お茶二つとなんか軽く摘まめるの持ってきて。」

駒裡「あ、はいはい。」

悠「っで、なにがあったんだ。」

夢「私は占い師で…………。」
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