ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~4

ー小鳥遊邸:庭(9/23/昼)ー

悠「音~♪」

駒裡「ご機嫌ですね。」

悠「うぉっと……駒裡さんか、びっくりした。」

駒裡「ごめんなさい。お茶を淹れたんで、ちょっと休憩しませんか?」

悠「おー、あんがと。もーちょっとでキリがいいとこまでいくから置いといて。」

駒裡「あ、じゃあ、ここでお茶して待ってますね。」

悠「あー……なか入ってていいんだぞ?」

駒裡「えと……見てちゃだめですか?」

悠「いや、構わんけど、楽しいもんじゃないぞ?」

駒裡「そんなことないですよ。」

悠「まぁ、好きにしてくれ。」

駒裡「はい。」

悠「……」

駒裡「……」

悠「……駒裡さんは何かすきな花とかあるか?」

駒裡「えーと、お花ならチューリップとか春に咲くものが好きですね。」

悠「チューリップか」

駒裡「もちろん向日葵もすきですよ。悠君は向日葵が好きでしたよね。」

悠「そうだな。向日葵、薊(あざみ)、コスモス……まぁ、わりとなんでも好きかな」

駒裡「土いじりが好きな男の人ってなんか良いいですよね。」

悠「イモ臭いだけだよ」

駒裡「すぐにそーいうこというんですから~」

悠「よし、雑草の除草終了っと」

駒裡「お疲れ様です。」

悠「あー……腰痛っ。」

駒裡「ふふ、おじいちゃんみたいですよ」

悠「おれももう年だな」

駒裡「年なんかじゃないですよ。むしろ、年とかをいうまえに健康に気を使ってください。最近また飲酒量がふえてません?」

悠「いや、そんなこたーねーですよ?ほら、缶だって最近はそんなゴミででてないでしょ。」

駒裡「優日さんがいってました。」

悠「ん?」

駒裡「夜に出てるときは、外で沢山飲んでるって」

悠「あのヤロー……。」

駒裡「肝臓壊しちゃいますよ。」

悠「大丈夫。ギリギリのラインは見極めてるし」

駒裡「本当ですか?」

悠「ライフスティールくらい見切ってるよ」

駒裡「?」

悠「あー……わからなかったら気にしなくていいよ。」

駒裡「はぁ……でも、コスモス綺麗ですね。」

悠「秋を代表する花としておなじみだからな」


駒裡「でも、初夏の頃も咲いてませんでした?」

悠「最近は早咲きの品種もあるからな。まぁそもそも、コスモスは丈夫で育てやすい花だから、日当たりと水はけのいい土でだったら、別段問題なく咲くし。」

駒裡「そうなんですね。」

悠「夏に植えてたのはキバナコスモスってやつだ。草丈が低くほとんどが早咲き種、暑さにも強いから夏の花壇でも余裕で芽吹いてくれた。」

駒裡「そのうちお花屋さんになりそうですね」

悠「いゃー、それは鈴猫に任すよ。おれは今の状態で手いっぱいだし。」
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