ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】2

ーラスタ・ラヴー

炎銃「もう一回勝負しろや、コラッ」

悠「……」

美喜「……」

澪「……」

炎銃「おぅ、コラッ。シカト決めてんじゃねぇぞ。小鳥遊!」

悠「え、俺に言ってたのか?」

炎銃「テメェ以外に誰にいうだよこのボケッ!」

悠「ちょ、え、なに…この人…顔会わせていきなり胸ぐら掴まれてタン切られてるんですけど」

美喜「店のなかでドンパチは止めてよね。闘るなら表でね。」

澪「いや、止めましょうよ」

悠「あのさぁ…俺、別にお前に喧嘩吹っ掛けた覚えはないんだけど?」

炎銃「バカ野郎。誰が喧嘩った。飲み比べだ!飲み比べ!」

悠「……それこそ、勝負した覚えがないんですが?」
炎銃「この前飲んでて俺が知らねえ内にお前帰りやがっただろ。あれの続きだ。」

悠「帰りやがったって…勝手につぶれたくせに……」

炎銃「やかましい!まだ、勝敗はついてねぇんだ。」

悠「いや、だから飲み比べをしてた訳じゃな…」

炎銃「っぅ事で、美喜、澪、さっさと酒をだせ。」

悠「すいません。三分、いや、一分でいいんでちゃんと俺の話を聞いていただけないでしょうか。」

炎銃「ごちゃごちゃ、うるせぇ。どうせ、お前暇なんだろ。」

悠「ほっとけ!」

炎銃「じゃあ、なんか用事あんのか。」

悠「暇だが…」

炎銃「おら、暇なんじゃねぇか。」

悠「っ……。じゃあ、お前はどうなんだよ!」

炎銃「暇に決まってんだろ。だから、時間潰しにテメェの相手をしてやってんじゃねぇか。」

悠「えぇ…全然頼んでないんですけど……」

美喜「はい、ファンキー・グラスホッパーよ。」

ファンキー・グラスホッパー
20度中口ステア

ウオッカ20ml
グリーンペパーミント20ml
カカオリキュール20ml

材料をミキシンググラスでステアして、カクテルグラスに注ぐ

澪「グラスホッパーの生クリームをウオッカにかえたカクテルで、カカオとペパーミントのバランスが絶妙で、やや甘口に仕上がってます」

悠「あの…お二人さん、なに煽ってるんです?」

炎銃「よぉし、やるぞ。」

悠「やらないから。っか、お前もいっきに飲むなよ。肝臓が悲鳴あげるぞ。」

炎銃「俺の身体は、んな、ヤワじゃねぇ。」

悠「はぁ…」

炎銃「よし、美喜、澪、次だ。」

澪「あの…炎銃さん。ひとつ聞いていいですか?」

炎銃「あん?」

澪「飲み比べは構わないんですが…金あるんですか?」

炎銃「……」

澪「今までのと今回の飲み代も含めて……そろそろ、ツケが十万弱になるんですけど」

炎銃「……」

悠「おま…ツケで十万ってどこのオッサンだよ。」

炎銃「……小鳥遊」

悠「あ?」

炎銃「金貸せ、十万ほど」

悠「ねぇよ?!」

美喜「はい、またツケね。」
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