ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~4

ー池袋西口公園(9/12/夜)ー

悠「腹減ったな……どっかで何かくってこうかな~っと…ん?」

♪~♪~♪~

六花「重いまぶたを~そっと開けても~何も見えない 闇は消えない♪重いまぶたを ぎゅっと閉じたら♪」

悠「すっげ人だかり……リッカが歌ってんのか。」

♪~♪~♪~

六花「何かが見えた 直ぐに消えた♪手をのばして追いかけても 届かない♪懐かしすぎて 新しすぎて~♪」

恵瑠「ほあぁ……凄い歌声…」

♪~♪~♪~

六花「人は愛して 人は忘れてゆくよ 悲しいほど~♪全て求めて 全部壊して 生きて それから~♪何を恐れて 闇から逃げて いるの 哀れなほど~♪瞳を開けて 闇が見えても それは それでしょ?」

パチパチパチパチ!
パチパチパチパチ!

悠「おー、相変わらずだなぁ。」

崇「だろ。」

悠「うぉっ?!」

崇「よう、奇遇だな。」

悠「いきなり声かけるなよ……お前の声はドライアイスなんだから。っか、なに今日ってリッカのライヴデーだったのか?」

崇「だとしたらもっと警備隊を用意してある。」

悠「ってことは?」

崇「いつもどおり歌ってたらこの集まりになったんだろ。俺もさっき連絡があって来たところだ。」

悠「へぇ……。」

六花「よーし、もう一曲……いっぞー!」

「「「おーーっ!!」」」

崇「お前もなかなかだが、人気はリッカの方が高いな。」

悠「どーせ、おれは嫌われてますよ。」

崇「自覚があるならその態度を改めることだな。」

悠「ほっとけ。」

六花「音~~♪(ん?あっ…)」

崇「こっちに気がついたみたいだな。」

悠「お前は目立つからな。」

崇「お前には負けるさ。」

悠「どーいう意味だ?」

崇「鏡見てみろ。」

悠「……」

崇「お前も歌ってきたらどうだ?」

悠「死んでもごめんだね」

崇「徳田の話しだと庭先で歌ってたそうじゃないか」

悠「ぶほぉっ!?な、なっ…なんで、っか、新と話しとかしてんの?」

崇「お前より、徳田と夏目の方が店に居る確率高いからな。店主が聞いてあきれる。」

悠「たまたまだろ。っか、新に変な事いうなよ。」

崇「俺の口がそんなに軽いと思うか?」

悠「おれの知らないところで勝手に噂を流してるだろ。」

崇「売り込んでやってるだけだ。それに目安箱なんてついには自分からトラブルを集め出してるじゃないか」

悠「あれは新がやってるだけでおれは基本ノータッチ」

崇「無理だろう。お前はすぐに首を突っ込む。悪い癖だ。」

悠「……」

警察「これはいったいなんの騒ぎですか?」

崇「警察が来たか。俺は行く」

悠「リッカは?」

崇「すでに逃げてるだろ」

悠「うぉ……マジだ。ちょっ、待ておれもいく!」
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