ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~4

ーラスタ・ラヴ(9/11/夜)ー

拳二「おいっーす」

紅「おー、おっさん、うっす。」

拳二「おうよ。悠きてねぇか?」

美喜「今日はまだ来てないわね。」

拳二「そっか。んじゃ少し待ってみるとするか」」

美喜「ていうか、ここに来れば悠がいるって思う方程式やめてもらえない?」

拳二「なんでだ?」

美喜「なんとなく」

紅「おっさん、悠になんか用事か?」

拳二「いんや、目的があった訳じゃねぇが最近あってなかったからな。居たらちぃっと、飯にでも誘おうと思っただけだ。」

紅「へー飯か。」

拳二「おうよ。たまにゃあ悠と飯食わないとな。中山といっしょにいるかな。」

紅「トラチーとかもよ」

拳二「とらち?」

紅「寅ってやつ知ってるか?」

拳二「ああ、あのキックボクサーのガキか。なんだぁ?最近あれとつるンでんのか?」

紅「俺もくわしくは知らないけど、よく遊んでるみたいだぜ」

拳二「なら、新宿の店に顔出してた方が確実か……。」

紅「っていうか、飯行くなら俺も連れてってよ。」

拳二「おう、今度ならいいぞ」

紅「今度ってなんで?」

拳二「いっただろ悠と飯食うって。」

紅「混ぜてくんないのかよ」

拳二「次ならいいって。たまにゃあアレとサシ呑みしてぇンだよ。」

紅「おっさんじゃ悠は落ちないだろ。」

拳二「かっかっか。俺ぁ、ボインなおねぇちゃんしか興味ねぇよ。」

紅「小雪の子猫ちゃんとか?」

拳二「乳はいいが見た目がまぁ、俺ぁガキを抱く趣味はねーし。アレだ。九頭竜の娘とか」

紅「ただの面食いじゃん」

拳二「綺麗どころでなにが悪いよ。抱くのならいい女だろ。」

紅「まぁ、確かにあのひと超のつく美人だな。目つきはおっかないけど。っていうか悠と見合いしたじゃん」

拳二「そんなもん忘れてっだろどーせ」

紅「確かにな。」

拳二「あとは……悠の従姉。小鳥遊梔とかも全然ありだな」

紅「悠が聞いたら本気でキレてきそうだな。」

拳二「お前はどーよ?」

紅「ん?」

拳二「女だよ。それなりに相手して来てんだろ?」

紅「いやぁ……普通?」

拳二「普通か。」

紅「普通だ。」

拳二「そつちのねぇちゃんはどーだ?」

美喜「セクハラで訴えますよ?」

拳二「かっかっか。ノリで答えてくれっかと思ったのによ。」

紅「そりゃ考えが甘いだろ。」

拳二「うーむ、残念だ。」

美喜「はぁ……。」

拳二「さて、じゃあちぃーっと新宿いってみっかな」

紅「確証はないぜ?」

拳二「かまわねぇよ。どうせ電話にはでねぇンだ。居なかったら諦めるよ。」

紅「おーう、じゃあまたなおっさん。」

拳二「おうよ。」

紅「さてと……俺も帰ろっかな」
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