ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~4

ーラスタ・ラヴ(9/1/夜)ー

澪「生ふたつおまち」

悠「おう。さんきゅ」

金剛「お疲れさん」

悠「おっかれー。ふぃー今日は色々あったなー」

金剛「そうだな。お前の顔の広さにはいつも感心するよ。」

悠「そうでもないって。只の顔見知りにだけの場合ばっかりだし。顔が広いとはいわんさね。」

金剛「変なところで謙虚だな」

悠「えっへん!」

金剛「意味がわからん威張りはいいから」

悠「いっひっひ。あ、澪。ビールおかわり」

澪「はいはい。それうまそうだな」

悠「串カツ喰う?ドライブしてて物産展してるの見つけて買ってきたんよ」

澪「じゃ、遠慮なく」

金剛「あ、そうだ。悠」

悠「あー?」

金剛「エデンってなんか知ってるか?」

悠「また……妙な事きくなぁ。」

金剛「知ってるのか」

悠「エデンてのは楽園種って呼ばれる……。」

金剛「どうした?」

悠「薬のことは知ってるのか?」

金剛「ライフとダウナーだっけ?」

悠「ライフは生体強化薬。今では一切の使用が禁止されてる超ド級のドーピング。依存性も高いし毒性も高くて心身喪失や死亡例も多かった。戦争終結と同時に……もう一回いうが一切の使用が禁止された。」

金剛「つまり……もう出回って無いはずの薬か」

悠「いや、今でも精製されてる。」

金剛「……えっ?」

悠「その反応知ってんだろ薬のこと」

金剛「知ってるって言えば知ってるけど」

悠「精製しなきゃいけない理由がある。ライフ使用者の子孫にはこの依存性、毒性の遺伝的後遺症が強く見られて身体能力が異常に発達してる反面心身に欠損があって日常的にライフの投与で依存性、毒性の抑制意地が必要となる場合が殆どだ。」

金剛「……!」

悠「それに個体差はあるけど寿命は総じて短くて、それで「楽園(エデン)」なんて呼ばれたりする。」

金剛「……!?」

悠「ちなみにエデンは認識としてタグを二枚持つことが多い。こーゆードッグタグな。だからタグ付きとかとも呼ばれる。タグには元々の役割の個人情報が刻んでるのとランクだ。A/0とかB/2とか。アルファベットと数字が少ないほど能力は高い上級種(ハイカテゴリー)D以下は(ローカテゴリー)に区分されてる。」

金剛「ハイカテゴリー……。」

悠「見分け方としたら……身体能力が高いから基本得物は刀とかが多いかもな。」

金剛「(そういえばナイフだったな。)話しを聞いた限りだと超人集団な訳だな」

悠「そーでもないんだなーこれが。」

金剛「?」

悠「三原則があるからな。」

金剛「なんだそれ?」

悠「喋り疲れた。あとは柏からでも聞いてくれ。」

金剛「あ……バレてたか」

悠「楽園種(エデン)なんて普通しらねーもん。」

金剛「だよな……。俺が甘かった。」

悠「あーそれともう一つエデンにゃ代償があったわ。」

金剛「代償?」

悠「いっただろ心身に欠損が多いって。例えば髪の色とかもそうだし耳が聴こえなかったり色々だ。あとは……目の色が「金色」とかな」

金剛「え……?」

悠「……」

金剛「おい…」

悠「冗談だよ」

金剛「本気で怒るぞ」
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