ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~4

ー池袋東口オープンカフェ(9/1/昼)ー

悠「……」

「昼間からカフェとは優雅だな」

悠「あー?」

金剛「よう」

悠「あやや…っと間違えた。おや、金剛じゃん」

金剛「その間違いはおかしいだろ」

悠「こまきゃーこたぁーいいんだよ。」

金剛「細かいか…?それより、こんな所でなにしてるんだ?」

悠「サンドイッチ喰いながらコーヒー飲んで本読んでる」

金剛「優雅なのは十分わかった。そうじゃ無くてお前学校は?」

悠「やだな。まだ夏休みだよ。」

金剛「高校で九月オーバーの夏休みはねぇだろ」

悠「え?」

金剛「だから、高校で九月オーバーの夏休みは無いだろ」

悠「えっ?なに?」

金剛「何で急に会話不能になってんだよ。電波状況の悪い携帯かよ」

悠「まぁ、炎天下に立てって無いで座りなよ。キャラメルマキアートご馳走するから」

金剛「普通のコーヒーがいい」

悠「じゃあ、それ買ってらっしゃいな」

金剛「……」

~珈琲購入中~

悠「おかえり」

金剛「ただいま。はぁ…」

悠「どしたよ」

金剛「なんでかコーヒー買って座るだけでつかれた。」

悠「疲労困憊なのか。なにかしたのか?」

金剛「お前と会話したかな」

悠「なら癒されたろ」

金剛「また疲れた気がする」

悠「薬も撮り過ぎると毒っていうしな。」

金剛「……」

悠「そんなに見つめるなよ。照れちゃうだろ」

金剛「悠は年中楽しそうだな」

悠「誰が常春頭でお花が咲いてるだコノ野郎」

金剛「そろそろ普通にしてくれないか」

悠「把握」

金剛「っで、学校は?」

悠「暑かったからいくのやめた。」

金剛「どれだけ自由な理由だよ」

悠「だって暑かったし。宿題何一つしてないから行きたくないのさ」

金剛「自業自得な理由だな……。」

悠「んだよ。金剛こそサボってんじゃん」

金剛「大学はまだ休みだよ」

悠「ちくしょう!」

金剛「そんな力強くテーブルに伏せられてもなぁ……。本当になにもしてないのか?」

悠「大和撫子の男性経験くらいなんにもしてない」

金剛「わっかりにくいし何だその例え」

悠「殿方と手を繋いだことも在りません的な」

金剛「……なんかひとつくらい終わらせろよ。お前なら文系とかはできるだろ」

悠「まえ読書感想文で主人公に共感しました的なことを書いて出したら怒られたな」

金剛「漫画とかだったんだろ」

悠「いや、太宰の人間失格」

金剛「本気で失格だな、おい。」

悠「いっひゃひゃひゃひゃ」

金剛「今からどーするんだ?」

悠「まぁ、ブラブラかな。これ読み切ってもいいけど」

金剛「どうせ一日サボるんならどっかで遊ぶか」

悠「いいな。けど……柏の監視下じゃないのか?」

金剛「今別件で忙しいみたいだ」
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