ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~4

ーラスタ・ラヴ(8/27/夜)ー

悠「ちぇき。」

海「ばんわや!!」

美喜「いらっしゃい」

紅「よう」

悠「おう。寅に殴られたとこの調子どうよ?」

紅「まだ奥歯グラグラしてるよ。」

悠「折れ無くてよかったんでない?」

紅「まぁそりゃそうだな。」

海「なになに喧嘩したん?」

悠「子供はいいからそっちでジュースでも飲んでなさい」

海「誰が見た目は子供中身はオバハンや!」

悠「いってねぇよ!けど、しっくりくるな」

紅「~~」

悠「あー……紅が…。」

海「紅の兄ちゃんは滑らんけんええわ」

悠「笑いのハードルが低いだけなんだけどな」

紅「~~」

海「こんだけ受けてくれたら関西人の血が騒ぐわ」

悠「いや、お前関東人だろ」

海「心浪花人や!!」

悠「知らんがな。っか、大阪行ったことあるのか?」

海「……」

悠「無いのかよ?!」

海「あ、あるで一回だけ」

悠「一回って……。いや、小学生だしそんなもんか。」

紅「はぁー……笑った。笑った。」

悠「あれ、紅、お前バンダナ破れてんじゃん。」

紅「お?ホントだ。どっかで引っ掛けたか、なんかしたんだな。」

海「大切なもんなん?」

紅「大切は大切かな。何処にでも売ってるもんだけど」

海「アレやろ。好きな人からの贈り物とか。」

紅「いや、全然」

悠「普通にS・ウルフの目印だろ」

紅「正解。」

海「なんや……つまらん」

紅「けど、これは結構お気にだったんだけどな」

悠「ほむ……いや、ふむ。縫ってやろうか?」

紅「出来るのか?」

悠「綺麗にっていうのは無理だけどそれなりでいいならたぶんできる」

紅「じゃあ、頼む」

悠「美喜、ソーイングセット貸してくれ」

美喜「いいけど。よく持ってるって知ってたわね。」

悠「……まぁな」

美喜「持ってなかったときのこと考えて無かったわね…。」

悠「縫い~縫いっと♪」

紅「おー、上手い上手い」

悠「このくらいわな」

海「ほんまに手先起用やな。」

悠「そうでもない。今はやっと人並みになってるけど昔は指血まみれにしたもんだ」

紅「うわっ…痛そう」

悠「痛いといえばアレだな。ミシン使っててウトウト来ちゃったんだよ。それでハッと気がついたら手が上下にカタカタ動いて何事かと思ったら指を布に縫いつけてて……」

海「やめやめ!!めっちゃ痛そうやん!!」

悠「痛そうじゃなく痛かったんだ。」

紅「どうって抜いたんだ?」

悠「そりゃまあ、ミシン止めて針から指抜いて、そのあと糸を抜いてったよ。糸抜くたびに一緒に血がぴゅぴゅでて流石に怖かったな。」

海「いやや、痛い話はもうええて!!」

紅「でも悠なら唾付けたら再生したんだろ?」

海「うそぉ!キモッ!」

悠「全治1週間だったよ!!」
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