ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~4

ー小鳥遊邸(8/27/昼)ー

悠「ちょっと出で来る」

楓子「師匠、お供……」

悠「いらん」

楓子「ショボン」

真桜「出かけるなら洗剤を買ってきて欲しいなの」

悠「あー……洗剤か?」

真桜「それとティッシュとキッチンペーパーもなの」

悠「わーった。買ってくるよ」

真桜「急ぎはしないけどなるべく早く帰ってこいなの」

楓子「あの、師匠ならもう出て行きましたやよ」

真桜「……今日はナス料理にするなの」

楓子「師匠がご飯だけを食べてる絵が浮かびますやよ」







ー公道ー


悠「まだまだ日中はあちぃなぁ。けど、最近は曇りや雨も多くなってきたし……秋が近づいてきてるんだな……はぁ。今年の冬は暖冬だといいんだけど」

「……ーう」

悠「あー?」

海「ゆーう!!」

悠「がはっ?!」

海「きぐうやなー!なにしてるんや?」

悠「み、鳩尾にヘッドショットくらって……うずくまってんだよぉ…」

海「誰や!そないなことしたやつは!!」

悠「どう考えてもお前じゃ!!」

海「冗談きついわ~」

悠「冗談だったら痛みはねぇよ」

海「ま、そんなことより。」

悠「そんなことで済ますな。」

海「男がちいちゃい事に気にしないや!」

悠「十分寛大に受け止めてこの結果だよ!」

海「それより暇やろ?」

悠「断定してんなよ。暇じゃねーよ」

海「なんや、用事あるん?」

悠「今からブラブラと出歩いてブラブラと時間潰して、洗剤とティッシュとキッチンペーパー買って帰るんだよ」

真桜「つまり暇なんやないん?」

悠「暇ではない」

海「強情やな」

悠「お前こそ、翡翠と星凪は?」

海「二人とも部屋で宿題とかしよるで」

悠「夏休みも終わりだしな。っか、お前は?」

海「そんなもん30日にしたらええんや」

悠「おお、なかなか見上げた根性じゃないか」

海「えっへん。」

悠「それじゃあな」

海「うん。ほなな~……って、待ちや!!」

悠「なんだよ。」

海「買いもん、うちも着いてく」

悠「あー?」

海「ほら、いこっ♪あ、手ぇつなごな~♪」

悠「いっとくけど金ないからなんも奢らんぞ」

海「別にええよ~。」

悠「なんだそりゃ……。」

海「えへへ。」

悠「おい、歩きにくいって……っか、手繋ぐ意味あるのか?おれ職質受けそうで嫌なんだけど」

海「空気読んで!」

悠「わからんわぁ……、」
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