ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~3

ー三日月(8/19/深夜)ー

悠「すいまらん。ふたりいけますか?」

凛「あらあら、悠くん。いらっしゃい。どうぞ」

悠「ども。梔姉さん、カウンターで大丈夫ですか?」

梔「かまへんよ。」

凛「いらっしゃいませ……(綺麗な人)」

悠「日本酒、お願いします。グラスは二つで冷で、あとなんか適当につまみを」

凛「はい、かしこまりました。」

恵瑠「凛さん、それじゃあお疲れ様で……」

凛「あ、恵瑠ちゃんお疲れさま」

悠「おーす。」

恵瑠「あ~悠センパイ♪凛さん、これ運びますね」

凛「え、でももうあがり……」

恵瑠「いえいえ、全然大丈夫ですよ!!ラストオーダー付き合います!!」

凛「そ、そう?」

恵瑠「後ろから失礼しますっ……(すんすん、あれ……こっちの人と悠センパイ同じにおいがする)」

悠「どした?」

恵瑠「あ、な、なんでもないっす。」

悠「ないっす?」

梔「悠ちゃん、どうぞ。」

恵瑠「(悠ちゃん?!)」

悠「あ、すいません。じゃあ、こっちも。」

梔「はい、ありがと。ほな、お疲れ様どす」

悠「お疲れ様です」

恵瑠「……」

梔「悠ちゃんとお酒飲むの楽ししいわぁ」

悠「そういってもらえたらおれも嬉しいです。」

凛「着き出しにナスの肉味噌です。」

悠「うっ……」

梔「おいしそうやわ。いただきます。はむっ…」

恵瑠「(わぁ…上品っていうか口ちっちゃ……なにあの美人…)」

梔「ん~~おナスの甘さと肉味噌のピリ辛がマッチしておいしいわぁ。女将さん、お料理上手なんやね」

凛「ありがとうございます。」

梔「ふふ、悠ちゃんは……相変わらずおナス嫌い?」

悠「うっ……。」

凛「あら、ごめんなさい。ナスビ食べられなかったの?」

悠「あー、いや、言わなかったおれが悪いんで。揚げだし豆腐もらえます?」

恵瑠「私には好き嫌いダメーっていったのに悠センパイも好き嫌いあるんじゃないですか」

悠「おれはいいんだよ。」

恵瑠「えー、どうしてですか?」

悠「そりゃあれだよ。これ以上でかくなる必要ないし。ナスビ喰わなくても他のもんで栄養は補給できる。」

梔「野菜全般が嫌いなわけやないもんねぇ。」

悠「ええ、キュウリなんか丸かじりですよ。オレサマ オマエ マルカジリ」

恵瑠「センパイ、ペルソナってます」

梔「もしかして、悠ちゃんの後輩?」

恵瑠「あ、はい。明香恵瑠っていいます。」

悠「あだ名はカエルな」

恵瑠「あだ名じゃ無く芸名ですよ。むぅ!」

梔「芸名?」

凛「この娘、アイドルの卵なんです。」

梔「あらぁ!!そうなんや!」

悠「あ、紹介が遅れたけどこの人は……」

梔「小鳥遊梔、悠ちゃんの従姉どす。かえるちゃん、悠ちゃんと仲ようしたってね。」

恵瑠「従姉……あー、お義姉様だったんですね!はい、勿論、悠センパイとは末長く仲良くさしていきたい所存でございますです!!」

悠「おい、なんか日本語おかしいぞ。っか、変なこと言わなかったか?」

梔「面白い娘やね。それにかいらしい(可愛らしい)し」

恵瑠「そんな、えへへへ///」

悠「……」

凛「はい、揚げだし豆腐」

悠「あ、どうもです。」

凛「……私とも仲良くしてね」

悠「ん?なんかいいました?」

凛「あ、ううん。なんでも無いわ。」

梔「あらあら~悠ちゃんは大変やね♪」
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