ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~3

ーラスタ・ラヴ(8/16/夜)ー

悠「んー……」

ともき「どした?」

悠「目のなかにゴミかなんか入ってるみたいだ。むずむずする。」

ともき「ゴミ入るのか?」

悠「髪は長いけど目が無いわけじゃないからな」

ともき「冗談だよ。とれそうか?」

悠「うーん……試みる」
もぞもぞ…

ともき「怖っ……髪かき上げろ。髪。」

悠「はずかちぃ」

ともき「イラっとくる。」

悠「亘理がやった時は結構可愛かったんだが」

ともき「誰だよ」

悠「ちょっとした知り合い。あー…ごろごろする」

ともき「……見せてみろよ。」

悠「……嫌。」

ともき「何でだよ。」

悠「ほら、昨日なんかおれの目の話しししたぢゃんか」

ともき「してたな。」

悠「だから、ちょっと今、誰かに目を見られるのは嫌っていうか…。」

ともき「それ、少し傷つくぞ」

悠「ともきが嫌とかやないんよ。ゴミがはいったのが左目だからな……あっ、取れた」

ともき「左……金目の方か」

悠「そーそー」

ともき「オッドアイってさ猫っぽいよな」

悠「知ってるか?」

ともき「なにを?」

悠「オッドアイの猫はな、薄い色、つまり青色の眼の側の聴覚に障害を持つことがあるんだ。青色の眼の側の聴覚だけに起こるのが普通で、青色でない眼の側の聴覚は正常なんだぞ」

ともき「ふぅん。知らなかった。」

悠「猫知識だ」

ともき「さすが、猫の化身だな」

悠「そんな愛らしいか」

ともき「……」

悠「黙るのよくない。わたしのハートがクールビズ」

ともき「悠って視力いくつだっけ」

悠「なんだ、藪から棒に、いいえ、か…」

ともき「いいえ、壁から釘です」

悠「いわれた?!」

ともき「それはいいから」

悠「視力は普通だけど。なんで?」

ともき「いや、昨日からの話の流れだと目が悪いのかなって」

悠「勿論、右目は常人より紫外線に弱いし疲れやすいな。今はアレだけど急に緑内障白内障になる可能性も低くない。けど、それは普通に生きてあり得ることだし今がどうこうある訳じゃないさ。」

ともき「強いな」

悠「いやいや、今は余裕ぶっこいてるけど、本当に目がどうにかなったらめっちゃ嘆いてると思う」

ともき「本当に難儀なやつだな」

悠「ナイーブなの。もしくは繊維」

ともき「そうか。」

悠「その空返事も辛いなぁ。いいのか、本気出しちゃうぞ」

ともき「本気?」

悠「ともきがそのつもりなら、いいぜ。見せてやるよ。大の男の本気の号泣ってやつをな」

ともき「やめてくれ。」

悠「じゃあ、もう少し小鳥遊君に優しくするように」

ともき「調子に乗んな」

悠「だが断る!」

ともき「はあああぁぁぁ……」

悠「ともきも大概大変だよな。よく胃に穴があかないよ」

ともき「解ってんなら自重しろや!!!」

悠「だが、ことっ……」

ともき「それはもういい!!」
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