ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】

ーラスタ・ラブー

悠「第二回も面子はかわらずだな。」

ともき「気兼ねなくていいけどな。」

六花「あたし、ミルクセーキね。」

悠「お前…一杯くらい付き合えよな…。ほれ。」

六花「お酒はいいや。」

悠「まぁいいや。ともき、なんか飲みたいのあるか?」

ともき「そうだな。飲みやすいのがいいな。度数低めで甘いのってできるか?」
悠「愛してる。大好きです。って言ったら作ってやろう。」

ともき「さて、帰るか。」
悠「帰っちゃ、らめぇ~。」

六花「悠くん。酔ってる?」

ともき「いや、あれがシラフだ。」

悠「だって、お前らツッコミじゃん。俺がボケないとトーク続かないぞ。っと…出来た。」

ともき「薄いピンクで香りが甘いな。これは?」

悠「メアリー・ピックフォードだ」

メアリー・ピックフォード
18度・甘口

材料
ラム(ホワイト)30ml
パイナップルジュース30mlグレナデンシロップ1tsp
マラスキーノ1dash


ともき「あ、これは飲みやすな。口当たりがソフトだし。女の子向けっぽいけど」

悠「メアリーピックフォードってのは、サイレント映画時代に大活躍したアメリカの女優の名前だ。パイナップルジュースにグレナデンシロップが溶け合ってるからかなり甘口だ。んー…俺にはちょっと物足りないな。」

六花「悠くんってさ変な知識あるよね。」

悠「無駄雑学王とでも呼んでくれ。」

六花「ムダオ。」

悠「その略しかたはヤだな。」

ともき「ところでカクテルはいいとして何話す」

悠「えーあー…」

六花「持ち物検査とか」

ともき「誰のだよ…」

六花「悠くん。」

悠「お前…ホントになんでも即答だな。」

六花「まぁまぁ、いいから。ポケットの中身を出しなさい。」

ともき「万引き犯か?」

悠「出せって…ほれ。」

携帯
iPod
財布
色褪せたプリクラ
手帳と銀のシャーペン
イヤホン×2


六花「わりとフツー」

悠「ナニが出てくると思って…」

六花「とりあえず…お財布ちぇーく」

ともき「話聞いてない。けど、ちょっと俺も気になったりして…」

千円札×1
百円玉×4
一円玉×1
免許証
ポイントカード数枚

ともき「これまたフツーだな。と言うより少ないくらいだな。」

悠「……いや、金はすべて真桜が管理してんだ…キャッシュカードも取り上げられた。「お前に…大金は持たせられない…なの」って。」

ともき「まぁ…正直間違ってはないな。」

六花「あ、まだ、ゴムがはいってたよ。」

ともき「え?!」

悠「髪止め用のゴムっていってもらっていいですか?」

六花「へ?」

悠「いや…いいよ。気がすんだか。」

六花「ん~…この色褪せたプリクラって悠君が写ってたの?」

悠「…まぁな。それは悪いけど触らないでくれ。大切なものだからな。」

ともき「この手帳中見てもいいか。」

悠「おう。」

ともき「調査メモに電話番号…他にはレシピ?」

悠「たまに面白い料金とか見つけたら書いてるんだ。」

ともき「悠、やっぱりお前警察か私立探偵になったらどうだ。」

悠「止めろよ。サツなんてナメクジと同じくらい嫌いなんだから」

ともき「この手帳見ただけならフツーに私立探偵やってると思えるけどな…」

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