ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~3

ーラスタ・ラヴ(8/7/夜)ー

美喜「はぁ……夜も暑いわ」

ゆうな「でも、夜にしか進化しないポケモンもいるからね!」

美喜「うん。意味がわからないわ。」

優日「ブラッキーとかだね」

ゆうな「いえーす!」

美喜「仲のよろしいことで……ついかの注文は?」

優日「私はカシスソーダ」

ゆうな「オレンの実ジュース!」

澪「カシスソーダとオレンジジュースな」

拳二「ようす。ビールピッチャーで二つ」

悠「ちぇき。ビールひとつは中ジョッキでいいから」

美喜「アンタらまた来たの……」

ゆうな「お父さんがヤクザに捕まってる!」

優日「大丈夫、大丈夫。あのヤーさんとは仲いいから。むしろ悠もヤクザに近いから」

澪「ひどいな…色々と……」

悠「そうだ。昼間の話だけど松屋の最終日に最後の豚丼を食べにいったんだ」

拳二「お、どうだったんだよ?」

悠「気合いをいれて松屋に向かったんだが……おれが行った店はすでに販売をとりやめていてな。二軒目を探そうかとも思ったが腹が減ってて、つい期間限定のチゲカルビ焼セットにしちゃったよ」

拳二「ダメじゃねぇか」

悠「ああ、おれはダメダメだよ……豚丼たべたいよな」

優日「期間限定でもいいから復活して欲しいよね」

拳二「姉ちゃんも仲間か……」

ゆうな「優日さん、いつのまに……」

美喜「優日はややアッチ(食いしん坊)側だからね」

悠「ちなみに、おれは食べたぞ」

拳二「ん?」

優日「あ、吉野屋の「焼味豚丼」だね。十勝仕立ての」

悠「違う」

優日「期間限定の塩豚丼のほう?」

悠「いいや。吉野屋の本物の豚丼だ。松屋のも先週食べたな」

拳二「嘘だろ」

悠「冷凍パックだよ」

優日「冷凍パック?」

悠「実は吉野屋と松屋はだいぶ前から冷凍パック商品をだしててな。今のところ販売継続中だ。」

拳二「マジかよ」

優日「味はどーなの?」

悠「おれもそこを危惧していたんだが。レトルトじゃなくて冷凍だけに相当本物に近かった。あくまでおれの主観だが……店との比較して、吉野屋の再現度は85%くらいで松屋のは92%ってところだな」

拳二「すげぇ。」

悠「両方ともイケるが松屋のほうがワインの隠し味が効いててタマネギがシャキシャキしてる印象だ」

優日「買ってみようよ」

悠「届く前に紅しょうがを用意しとくのを忘れるなよ。あと松屋の豚めしなら仕上げに白ごまもいっとこう」

拳二「しっかし、お前って変わってるよな」

悠「あー?」

拳二「いやぁ、別に俺ぁみたいにファーストフードや冷食食わなくても、飯作れっし、作ってもらえっだろ。」

悠「おれは自分が食ってうまい物はうまいと思うし、逆に高級イタリア料理が不味いと思うときもあるからな。」

優日「食べて美味しいが一番大事だよね」

ゆうな「お父さん、おなかすいたー!」

悠「あー……なら吉野屋にでもいくか」

ゆうな「おー!」

優日「おー!」

拳二「まるで本物の家族だなありゃ……」
77/100ページ
スキ