ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~3

ーラスタ・ラヴ(8/6/昼)ー

悠「ちぇき」

澪「よっ……って、なにもってる?」

悠「なにって鍋だが」

澪「俺の聞き方が悪かったな」

悠「じゃあ、リテイクどうぞ」

澪「鍋持って何してる」

悠「昨日カレー作りすぎてさ。おすそ分け」

澪「……」

悠「あれ、もしかして……カレー嫌いだった?」

澪「いや、嫌いじゃないけどさ。」

悠「うん」

澪「ここってさ……悠の家から結構離れてるよな」

悠「まぁ、距離にしたらなかなかな。もう、慣れてるからおれは全然平気だけど。」

澪「フットワーク軽いのは知ってるけど……それを加味しても、少なくともご近所ではないわな」

悠「そりゃそうだ。近所なら本気で入り浸ってるよ。っか、さっきからなにがいいたいんだ?」

澪「いや、お前は離れたここに鍋を引っ提げてきたのかと思ってな」

悠「はは、まさか」

澪「あ、なんだ。車できたのか」

悠「いや、電車できたよ」

澪「なんの「まさか」だったんだ…」

悠「歩いては来てないのまさか」

澪「鍋引っ提げて歩いてきてたら本物の馬鹿だよ」

悠「そうだよな。こう日差しが強くて暑かったら歩いてるうちにカレーが痛んじゃうしな」

澪「カレーの心配じゃねぇよ!!」

美喜「騒がしいわね…」

澪「オーナー……いや、悠がさ」

美喜「うん。だいじょぶ。聞いてたから」

悠「けっこう辛めに作ってあるから。それだけ注意して食べてくれ。」

美喜「もう色々めんどくさいから普通にありがとうっていっとくわ」

悠「どーいたまして……いてこまして?まぁ、いいや。」

澪「突っ込まないぞ」

悠「おいおい、万年ツッコミ不足なんだから頼むよ」

美喜「自分で探してきなさいよ」

悠「わかったよ。」

澪「(素直に退いたな)」

悠「それで、どこで売ってるんだ?」

澪「売ってね……」

美喜「ジャスコに7000円くらいであるわよ」

悠「最近こーゆー返しがはやってるのか?」

美喜「アンタが言いだしたんでしょうが!!」

悠「でしたねー。」

澪「はぁ…」

悠「ワールドワイズな会話も終えた所で冷たいお茶もらえるかな」

澪「(なにがワールドワイズ?)お茶でいいのか?」

悠「ああ、今日は久々にキリンさんところで呑もうと思っててな。」

美喜「はい。お茶とカレー。」

悠「わーいって…おいっ!!」

美喜「はい、澪もどうぞ」

澪「あ、どうも。ご飯どうしたんです?」

美喜「仮眠室にレトルトのがまだ残ってたのよ。ちょうど昼過ぎだしタイミング的にはバッチリだったわね」

悠「おれは連ちゃんでカレーになるんだけど……」

澪「はぐっ……辛っっ…でも、美味っ」

美喜「これ市販のルー?香りが凄いんだけど」

悠「いや、自分でスパイス(ガラムマサラ)をつくってみた。」

澪「できるのか?」

悠「できなくもない。ただめっさ香辛料臭くなるよ」
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