ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~3

ー猫喫茶:キャットテイル(7/31/昼)ー

柚「いらっしゃいませにゃーん」

悠「ちぇきっす」

柚「おや、ゆー君。昼間からおさぼりコースかにゃ?」

悠「ちゃいますがな。夏休みですよ」

柚「にゃはは。わかってたけどね。」

悠「わかってて聞いたのわかってましたけどね。」

柚「ま、そんなことより。その娘はどなたさん?」

翡翠「…ビクッ…」

悠「ちょっとした知り合いです。」

柚「おねーさん、恋愛には寛大だけど犯罪は感心しないなぁ」

悠「有無をいわさずの犯罪者扱いのが感心せんですよ。デコピタしますよ?」

柚「デコピン?」

悠「いや、デコピタです」

柚「なにそれ?」

悠「人差し指を立てます。額に触れるか触れないかの位置で止めます。決して触れません」

柚「あ、ムズムズする。すごくうっとうしくてイライラする」

悠「でしょう。これをやり続けますよ」

柚「やめてー。」

「あの……店長、出入り口で変なことしないでください」

柚「おっとっと、悪のりしすぎたね。では、二名様ご案内でーす。」

悠「ほら、翡翠。あの同世代に見えるお姉ちゃんに着いてってみろ。」

柚「お名前は?」

翡翠「…はるのひすい…」

柚「翡翠ちゃんね。じゃあはい、ここに座って」

翡翠「…?…」

柚「それではどぞ~」

子猫(白)『みゃー』
子猫(黒)『にゃー』

翡翠「…ねこ…!…」

悠「猫喫茶だからな。」

柚「可愛がってあげてね」

翡翠「…コクコク…」

悠「おれにも可愛い猫お願いします」

柚「ここにいるじゃないにゃん!」

悠「そうですか頑張ってください。」

柚「ゆーくん、ノリ悪」

悠「ノリに乗ったら顔中舐めたおしますよ?」

柚「わぁ…通報物だった」

翡翠「…にゃー…」

子猫(白)『ゴロゴロ~』

三毛猫『なぁーご』

悠「お、なんだお前ふてぶてしい顔して可愛いなおい。」

三毛猫『なぁーごぉー』

悠「よいしょ…ははー重いなおい。肥りすぎだぞ」

柚「その子、一番の古顔なんだよね」

悠「そうか。どうりで顔に威厳があるわけだ。この顔。この顔!」

むにー
三毛猫『くあー』

悠「しっかし、重いな…よいしょ。」

柚「よいしょー。」

悠「なんで、膝に座る」

柚「え、ほら猫だし。にゃんにゃん」

悠「まだ言いますか。じゃあ、なでくり回そうか」

柚「変なとこ触ったらザクッていくからね♪」

悠「貴女はいったいなにがしたい?」

柚「いや、今お客さん居ないから、ゆーくんで暇潰しを」

悠「客で暇潰ししなさんな。」

柚「いいから私を真剣に構いなさい!」

悠「おーい、店員さん。このどら猫どうにかしてくださーい!」
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