ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~3

ー小鳥遊邸・庭(7/28/昼)ー

悠「また夜が明ければお別れ、夢は遠き幻にあなたを追いかけて居た光の中に抱かれるたび温かい風を頼り…♪」

吉音「こんにちわー」

想「おじゃまします」

悠「春を告げ、踊り出す山菜~♪夏を見る宇治野原唐草乾くわぁ♪」

吉音「あ、悠居た居た。おーい。悠ー。」

悠「秋の月、登ったさお祝い、冬を過ぎまた月日数え…」

吉音「悠ー?」

想「どうやらヘッドフォンをしているので聞こえていないみたいですね」

吉音「よーし、なら……」

真桜「……誰だなの」

吉音「ひゃい!?」

真桜「堂々とした不法侵入者だななの。それとも泥棒か…なの」

吉音「泥棒…ち、違う!違う!」

想「勝手に入ったのはごめんなさい。私たちは小鳥遊君の知り合いなの。」

吉音「そうそう。」

真桜「……おい、そうなのかなの?」

悠「超ド級のミサイル~…♪」

真桜「……」

想「どうやらヘッドフォンで聞こえてないらしくて…」

真桜「……」

スッ…ゴソゴソ…ブンッ…パコン!
悠「痛ぇっ!?」

吉音「!?」

想「!?」

悠「な、なんだ?スリッパが飛んできたぞ……っか、痛~」

真桜「スリッパが当たったくらいでガタガタ騒ぐななの」

悠「中に石が詰まってるんですが?」

ザラザラザラ…

真桜「無視するやつが悪いなの」

悠「むちゃくちゃだな……なんだ、飯か?」

真桜「客なの」

悠「ん?」

吉音「……」

想「……」

悠「新に逢岡さん…?へ、どして?」

想「とつぜんお邪魔してすいません。お休みなので徳田さんが小鳥遊君のところに遊びにいこうということになりまして……」

悠「連絡くれたら迎えにいったのに」

吉音「したよー!なのに悠、全然電話にでないんだもん!」

悠「……」

真桜「お前の携帯ならけたたましくなっていたから冷蔵庫にいれてあるぞなの」

悠「なんで!?要冷凍製品じゃないよ!」

真桜「ゴミ箱じゃないだけないだけありがたく思えなの」

悠「理不尽だわさ…」

想「えと…」

悠「ああ、すません。こいつは秋宵月真桜。居候みたいなもんです」

真桜「真桜なの。」

吉音「か…」

真桜「か?」

吉音「かわいぃ~。」
ダキッ!
真桜「うぶっ…」

吉音「悠このこ頂戴!」

悠「いや、そういう訳には……真桜どうする」

真桜「ざっけんななの。お前も肉の塊で真桜を挟むんじゃねぇなの!暑苦しいなの!」

悠「新、真桜が二つの意味で爆発する前に離してやってくれ」

吉音「はーい」

真桜「ブッコロ…」

悠「落ち着け…まぁ、二人とも来てくれたしお茶くらいいれるよ。」

真桜「先にシャワー浴びてこいなの。汗だくじゃねぇかなの」

悠「へーい。じゃあ、新、逢岡さんすぐに戻るんで中で寛いでてください」
57/100ページ
スキ