ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~3

ーラスタ・ラヴ(7/26/夜)ー

炎銃「六…七の……十。お、十組達成だぜ。」

宮塚「……」

六花「なにがですー?」

炎銃「ぶっ潰したチームの数」

宮塚「……」

六花「ずいぶんと潰したんだねー。けど、今どきSウルフに噛みつくチームなんかいるー?」

炎銃「成り上がりや名上げしようとするバカが今の時期はわんさかだからな。遥々県を越えて来る族もいるくらいだ」

宮塚「……」

六花「それを潰しまわってるんだー。けど、珍しいですねー。宮さんがそんなのに参加してるなんて。」

炎銃「そんなのとはなんだ!」

六花「いや、だって金城鉄壁、専守防衛の宮さんが自分から喧嘩を売り買いするなんて」

宮塚「……崇さんからの命だからな。」

炎銃「ああ、それは嘘だ」

宮塚「……なに?」

炎銃「崇さんは命令してねぇぞ。ただ最近騒がしいのが増えてるからどうするかを今度の定例で議題にするってたから、その前に俺が鎮圧してやろうと思ってな」

六花「なるほどー」

宮塚「……なんで俺を巻き込んだ?」

炎銃「後片付け(処理係)のお前がいた方が楽じゃん」

宮塚「……次からはひとりでいけ。」

炎銃「んだよ。お前もさんざん暴れてた癖に」

宮塚「くそっ。お前に騙された自分がバカらしい…。」

炎銃「あぁー?」

宮塚「少し考えればおかしいと気づけなかった俺が愚かだ」

六花「まぁまぁ、いいじゃないですかー。結果的に悪いことは無いんだしー。」

宮塚「……」

炎銃「なんだよ。なんか予定でもあんのか?」

宮塚「……いや、別に」

六花「あ、そうそう。予定っていったら夏休みに大きなライヴやりますよー。二人とも来てくださいよー」

炎銃「お前も好きだよなぁ」

六花「あたしが歌わなくなったら死ぬときですよー。なんなら、今から歌いますよ?♪~♪」

炎銃「いや、歌わなくていいって…」

宮塚「帰る」

炎銃「あ、おい!今夜は十一時に集合だかんな」

宮塚「はぁ……」


美喜「諦めのため息がでてたわよ」

炎銃「断らなきゃそれでいい。アイツは金城鉄壁というより仕事熱心だからな」

澪「なんか、えらい価格が下がった感じがするんですけど」

美喜「働き者は良いことだけどね。」

炎銃「あいつはキングから与えられた任務を100%遂行する忠実なマシンだからな。あるいみ犬?」

六花「アイデンティファイケーション・タグとか着いてますかー?」

澪「アイデンティファイケーション?」

炎銃「ドッグタクのことだよ。これだこれ。俺が着けてるこれだ。氏名、生年月日、性別、血液型とかが刻まれてる」

美喜「アンタ、そんなの着けてたんだ。」

炎銃「おう。」

六花「それじゃ、カラオケいきますかー!」

炎銃「……お前もときどき会話にならねぇな」
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