ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~3

ー小鳥遊邸・広間(7/25/昼)ー

悠「みんな集まったな」

真桜「……」

駒狸「はい。大丈夫です」

楓子「カゲコさんはいるやよ?」

ヒュッ…
影子「居るよ。」

悠「うむ。大した話では無いんだが、夏休みになるわけだが。皆、用事もあると思うから実家に帰るひとは帰っていいぞ。無理にうちに居ることはないし」

楓子「そ、それは…私は役立たずだからクビと…」

悠「ちゃうわい。お盆なんかもあるだろ。家の手伝いとかも」

楓子「ありますやよ」

駒狸「私も実家に集まりがあると思います」

影子「あたいは…まぁ、柏さんとこでネコとか火車に顔見せるかな…」

悠「おう。っーわけで、帰るなりなんなり自由にしてくれ。」



~一時間後~


駒狸「それじゃあ悠さん。いってきます。」

悠「駒狸さんが最後か…デコかと思ってたんだが」

駒狸「電車の時間ギリギリでしたし。」

悠「まさか、京都まですぐに帰るとは思わなかった。やっぱ、うちで居るの辛いのかな」

駒狸「そんなことは無いと思いますよ。デコちゃんさんは悠さんの安全第一ですから」

悠「安全第一って、工事現場かなんかじゃ無いんだから」

駒狸「ふふ。それじゃあ。私も行きますね。あ、もし何かあったら連絡してください。すぐに…」

悠「来てくれるのか?」

駒狸「はい、お婆ちゃんが」

悠「あ、それならいいや。」

水仙「それはどーゆー意味さね。」

悠「うぉ、水仙ばぁ!来てたのか?!」

水仙「ババアいうな。ったく、身体が良くなったらすぐに調子にのるね」

悠「いや、それほどでも」

水仙「褒めちゃいないよ!」

駒狸「お婆ちゃん、そろそろ行こっか。」

水仙「あいあい。あ、そうだ。悠」

悠「あー?」

水仙「翠龍剄と鬼状態(オニモード)はしばらく使用を禁じる。いいね?」

悠「大丈夫、大丈夫。おれももう使いたくない」

水仙「ならいいが…。ま、無茶はしなさんなよ。」

悠「へいへーい」

駒狸「それじゃあ、失礼します。」

悠「さて……」

真桜「……」
グテー

悠「真桜、お前はいいのか?」

真桜「……身寄りもない真桜を追い出すきかなの」

悠「ちげえよ。デイジーとか居るだろ。」

真桜「このくそ暑い中、あの癪にさわるキンキン声を聞いてられるかなの」

悠「女の子がくそとか言わない。それに癪にさわるて…」

悠(女)「あー、くそ暑ぃ……ちょっと出掛けてくる」

真桜「今…」

悠「あれは女とカウントせん。」

真桜「まぁ…いいなの。真桜はもう部屋に引きこもるなの。」

悠「あ、おい。なんだったら出掛けたりとかしたくないか?」

真桜「パスなの。部屋にいるなの。」

悠「そっか……。」

真桜「……お前も真桜に気を使わず好きにしとけなの」
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