ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~3

ーラスタ・ラヴ(7/18/夜)ー

悠「今日も暑いな。ビールが美味い」

ともき「グラスを振り回さない」

悠「いやぁ、悪いな母さん」

ともき「誰が母さんだ」

悠「あなたがお母さんだ」

ゆうな「英語でいうと、You're a mother.」

ともき「聞いてないし、発音綺麗だな。」

ゆうな「えっへん。」

美喜「お父さんより優秀なんじゃない?」

悠「おれと比べるなよ。可哀想だろ。おれが。」

ともき「お前がかい。」

悠「頭の悪さで比べられるなら負けないぜ」

ともき「勝つ努力をするな。」

ゆうな「お父さんは頭良いのか悪いのか解らない」

悠「反面教師に思っとけ。おれに似なければ良い」

ゆうな「やだ。お父さん尊敬する。」

ともき「慕われてるな」

悠「泣かせるじゃねぇか」

ともき「せめて泣き真似くらいしろ。」

悠「うっ、うっ……うにゃー!」

ともき「ノイローゼか!」

ゆうな「にゃー!」

ともき「真似しなくていいから!?」

悠「にゃー!じゃなく、うにゃー!」

ゆうな「うにゃー!」

悠「良いぞ」

ともき「なにがだよ」

悠「こまけぇこたぁ」

ゆうな「いいんだよ!」

ともき「誰かこの父娘どうにかしてくれ…」

寅「悠居るか?」

悠「あれ…寅、こんなところでどうした。」

ともき「誰だ?」

悠「あぁ、おれをボコボコにしてアバラ骨ぶっ壊しかけた奴。」

寅「お前は人の手首潰したろ」

悠「痛み分けだな」

寅「ふん。」

ともき「……」

悠「っで、どした?」

寅「暇なんだろ。ちょっと面貸せ。」

悠「へいへい。じゃあ、ともき、ゆうな頼むな。」

ゆうな「お母さん、頼むな。」

ともき「はいはい。頼まれました。」

寅「……お母さん?」

悠「気にするな」

寅「お前の周りって変なやつし…」

神姫「悠、居る?」

悠「神姫?」

神姫「暇でしょ。ちょっと来て。」

悠「あ、今は…」

寅「ちょっと待て。」

神姫「…何?てゆーか、誰?」

寅「先約は俺だ。むしろ、お前が誰だ。」

神姫「悠のご主人様よ。そっちは?」

悠「誰がご主人様だ…」

寅「コイツの……知り合いだよ」

悠「お前はお前で友達に成れてないんかい」

神姫「大した用じゃ無いんでしょ。私は今から悠の嫁の勉強を見なきゃいけないから連れてくの」

悠「嫁いうな」

ゆうな「わたしはゆうな!」

ともき「ややこしくなるから少し黙ってような。」

ゆうな「把握」

寅「意味わかんねぇ…。お前、嫁居るのか?」

悠「嫁といいますか…親戚と言いますか…」

神姫「とにかく、行くわよ」

寅「だからか先約は俺だってんだろ。」

神姫「……なに?」

寅「……あ?」

ともき「お二人さん、悠逃げたぞ」

神姫「あの野郎…」

寅「あの野郎…」
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