ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~3

ーラスタ・ラヴ(7/17/夜)ー

悠「……」

紅「うーす」

ともき「ちぃっす……って、なんだその本の山」

悠「あぁ、ともきに紅に静かな千夜ちゃん。ちぇき。ちょっと調べごとだ」

千夜「あ?」

ともき「調べごと?」

悠「がりゅーの事とか珱ひい婆ちゃんの事とか。血筋とか…」

ともき「血筋?」

悠「うーん…どう説明したもんかな。まず、小鳥遊弥一ことクソジジイは知ってるよな。」

ともき「クソて…お前のお爺さんだろ」

悠「ふん。あんなジジイにさんなんかいらねぇし。」

ともき「おいおぃ…」

紅「生物最強のじいさんとかスゴいのにな。」

千夜「……」

悠「ろくな者じゃねぇよ。」

ともき「珱さんはその弥一さんのお母さんなんだろ。」

悠「そうだ。ジジイが最強生物なら、珱ひい婆ちゃんは最強の女と謳われてた人だ。」

紅「はい。先生。」

悠「誰が先生だ。なんだ?」

紅「どっちが強いんだ?」

悠「いうと思った。まぁ……おれは実際に珱ひい婆ちゃんに会ったことないからなんとも言えないが、単純に強さって意味なら99.999%ジジイかな」

ともき「やっぱり弥一さんか」

悠「いや、わかんないけどな。二人は対極過ぎるんだ。血が繋がっているのが不思議なくらい。同じなのはどっちも超人級(チート)ってことかな」

千夜「対極?」

悠「考え方、人生観、生き方。ジジイは兎に角、人間を超越した肉体。珱婆ちゃんは肉体的な能力じゃなく技術、超々技術者だったみたいだ。」

紅「へぇ。だから女なのに最強の称号持ってたのか。」

悠「その辺は知らんし、知っちゃいけない歴史を開けそうだから調べないが……その珱婆ちゃんが使っていた体技術が「螺拳法」」

ともき「螺拳法ってがりゅーちゃんの…」

千夜「がりゅー?」

紅「悠のマジ嫁さん。」

悠「紅、黙れ。いまは「臥劉宗家螺拳法」だけど元を辿れば「螺拳法」だった。」

ともき「えと…?」

悠「ここからがややこしい。まず、小鳥遊珱から小鳥遊弥一が産まれてるわけだが、臥劉家と小鳥遊家は別家、親戚でも遠い親戚になる。ちなみに臥劉と九頭竜家は近い親戚筋だ」

紅「んー…はは、解る?」

千夜「解るか…」

悠「それを調べてたんだけど…ごっついむちゃくちゃだった。まず家の家系がこれ」

小鳥遊珱×?

・小鳥遊弥一・柏の爺さん

小鳥遊東本家
弥一×婆ちゃん

小鳥遊兜馬×駒狸紅葉(旧姓)

小鳥遊悠

小鳥遊西本家
柏の爺さん×婆ちゃん(九頭竜家の血筋)

柏の父×母(夏喜家の血筋)

梔、柏

ともき「ここまででも濃いな」

悠「これで駒狸さんや海の存在まで話しに加えたら訳ワカメになるから抜いて…こっからが本題、臥劉家の話しに戻るぞ。臥劉家のひい爺さんにあたる人は一度珱ひい婆ちゃんと付き合って子供が出来てたらしい。」

ともき「んん?」

千夜「あ?」

紅「おぉ…」

悠「ちなみにその子は「螺拳法」を習得していた記述があるから女だな。んで、後に九頭竜家の人と結婚して臥劉家と九頭竜家に親戚を結んだ、その後更に時は進み、臥劉家も臥劉宗家(本家)と臥劉家(分家)に別れた。それでも臥劉家は本家と分家の仲は悪くない、小さいながら臥劉の名を守りつつ、九頭竜との親睦も深めていたから親族会で京とおれが会ってたのも不思議じゃない訳だ。あと、がりゅー京は本家の娘だから臥劉宗家螺拳法を習得したんだな…。螺拳法は女にしか使えない武術だから女人中心だし。」

ともき「長い…」

悠「正直、おれもわからず喋ってる部分がある」
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