ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】2

ーラスタ・ラヴー

悠「なぁ。」

紅「なんだ?」

悠「バンドでもやらないか?」

紅「……」

澪「……」

美喜「熱でもあるの?」

悠「うん。待て、ちょっと今のは無し。やり直させてくれ。……なぁ。」

紅「なんだ?」

悠「映画でも見に行かないか?」

紅「いいけど。さっきからどうした?」

悠「夏だろ。せっかくだし、こー、なんつーか、…そう、遊ぼう。」

紅「てか、いつも遊んでないか?」

悠「まぁ、そうだけどな。もう少し普通にだよ。」

紅「普通に……あ、タイマンか!」

悠「その時点で普通じゃないだろ。」

紅「そうか?」

悠「多分…。」

澪「なんで返答に自信がない」

悠「いやー、おいちゃんも普通って事がわからなくてさ。」

美喜「普通ねぇ」

澪「普通か…」

悠「まぁ、なんだかんだ理由つけてるけど、遊びたいだけなんだけどさ」

美喜「別に遊ぶネタなんかいっぱいあるでしょ。」

悠「熱血サウナ耐久対決とか?」

美喜「なんで、暑い中死ぬかもしれないような暑苦しい対決するのよ」

悠「えへへ」

澪「いや、照れる意味がわからん。」

紅「あー…遊びの話じゃないけど一ついいか?」

悠「あん?」

紅「飯食いたい。悠の作ったやつ。できれば夏向き」

悠「……それ、楽しいか?」

紅「少なくとも俺は楽しいし嬉しい。」

美喜「なんか、カップルの会話みたいね。男子高校生ってツレと集まるとこんな感じの会話してるの?」

澪「いや…あの二人が独特なんだと思う。」

悠「飯なぁ、俺も最近手抜きだからなぁ。」

紅「あ、やっぱり真桜の嬢ちゃんが作ってるのか。」

悠「いんや、飯はできるだけ俺がやってる。まおは暑いのが超嫌いだからな。家のことは任せてるし、そのくらいはしないとな。」

紅「いい夫だな。」

悠「誰が夫だ。誰が。」

澪「それで今日のメニューは?」

悠「暑いから素麺だな。でも、炭水化物ばっかりにすると片寄るから。ツナとトマトのぶっかけ素麺にする」

ツナとトマトのぶっかけ素麺

素麺150g
ツナ2分の1缶(マヨネーズとあわせる)
トマト大一個(サイコロ状に切る)
きゅうり一本(千切り)
青じそ5~6枚(細切り)
万能ねぎ4本(小口切り)
茗荷一個(縦半分にきってななめ薄切り)
白すりごま適量
おろししょうが適量
めんつゆ

紅「あ、うまそう。」

悠「美味いし、何より楽だぞ。素麺をゆでて水で洗って、氷水でしめて、水を切ったら材料をぶっかけて完成。」

澪「和風冷やし中華みたいだな。」

悠「そうだな。とにかく薬味はいっぱいつかって具だくさんにする。めんつゆは濃縮タイプのを薄めずにぶっかけてな。」

美喜「生卵とか落としてもいいかもね」

悠「あぁ、納豆、オクラ、山芋でネバネバぶっかけも夏バテ防止になるぞ。」

紅「悠、悠」

悠「あん?」

紅「昼飯と晩飯ごちになります。」

悠「うぉい。」
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