ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~3

ー小鳥遊邸:悠の部屋(7/12/昼)ー

悠「うーむ。」

影子「……」

悠「体調不良でどうどうと休めるのは良いが……」

影子「……」

悠「ベッドに寝たきりといいのはいただけんな。」

影子「……」

悠「なぁ、そう思わないかカ~ゲ~コ~ちゃん」

影子「カゲコじゃねーし!影子だ!」

悠「聞こえてるなら無視するなよ。」

影子「この距離で聞こえないわけないじゃん」

悠「ならわざと無視したのかこの野郎」

影子「野郎じゃねーし。」

悠「じゃあ見逃してくれないか?」

影子「じゃあの意味がわかんない。それに見逃したらあたいが怒られるからやだ。」

悠「んだよ。おれの放浪癖は知ってるだろ」

影子「自分でいうなよ。てゆーか、病人は大人しくしてろよ。」

悠「大人しく散歩するから」

影子「バカじゃねーの?」

悠「嘗めたおしたろうか」

影子「あたいの射程に入ったら思いっきりあばら蹴るからな」

悠「病人に対する仕打ちじゃねぇだろ!ひびいってんだぞ!」

影子「だから、病人なら、病人らしく寝てろってんだよ!!」

悠「痛っ…大声出したらあばらに響いた…」

影子「本当にバカじゃねーの?」

悠「いっそ、窓から飛び降りるか…」

真桜「自殺志願かなの」

悠「まさか…冗談ですよ」

真桜「ずっと出歩くなとはいわないけど、怪我が治るまでくらいは家の敷地から出て欲しくないなの」

悠「ふぁい…」

真桜「性処理なら真桜が手伝ってやるなの」

悠「十年はえぇよ」

真桜「十年待たなくても16になったら抱いていいなの」

悠「子供がそーいうこといわない。」

真桜「お年頃なの~」

悠「ノンケなカゲコを見てみろ真っ赤だぞ」

影子「ま、真っ赤じゃねーし///!」

悠「お前なんか、可愛いな。」

影子「か、かわっ///」

真桜「イラ…病人は寝てろなの」

悠「え、今敷地ないなら出歩いてもいいって…」

真桜「うるせーケースバイケースなの。」

悠「ばんなそかな…。そういやデコは?」

影子「アイツなら京都にいったぞ。なんか用事だって」

悠「え…マジか?」


真桜「なんだ、聞いてなかったのかなの。」

悠「聞いとらん。っか、ここ数日会ってない。」

影子「態度悪いから愛想つかしたんじゃねぇの。」

悠「もし、アイツが愛想尽かしたとしたら、一筆書いて謝り倒して去ってくよ。」

真桜「なんだそりゃなの」

悠「崇や氷室さんで例えるなら…紅や千夜が裏切るつもりなら「今から裏切りますから殺してください」って宣言するのと同じだよ」

影子「解りにくい例えだな。」

悠「デコが飛んで帰るってことは梔姉さん絡みかな……。」

真桜「京都にいくとかぬかしたら神経に鍼刺してもらうぞなの」

悠「いわない。いわない。」
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