ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~3

ーラスタ・ラヴ(7/9/夜)ー

崇「悠は不調か。」

ともき「あ、はい。今日は朝から学校休みましたね。理由は内臓が傷だらけで血尿が止まらなくて血が足りないって」

優日「貧血?」

ともき「疑問はそこじゃないだろ。」

優日「えーと…………」

ともき「もういいよ」

崇「それで、悠はどうしてる?」

ともき「さぁ、まったく知らないっすね。」

優日「妻としてダメじゃない」

ともき「誰が妻だ。」

崇「……」

道玄「邪魔するぞ」

崇「よう。」

道玄「小僧だが。腕のいい鍼灸師の婆さんを寄越しておいた。」

崇「そうか。」

道玄「それでもしばらくはかかるだろう。今は治療に専念だな。」

崇「それか。」

道玄「興味ないみたいだな。」

崇「そうだな。治療中には興味がない。動いてる時が愉快なんだ」

道玄「お前も性格がいいな。」

崇「俺は善人だ。こんなに心配してやってるんだ。」

ともき「心配してましたか?」

崇「くくっ。さて、行くか。」

道玄「あぁ。」

ともき「……あの二人の関係性がわからない。」

美喜「波長が合うんじゃない。」

ともき「どういう波長なんだか…」

氷室「そうですね…。いわゆる王の波長でしょうか。もしくは、道玄さんが龍なら崇は虎ですから。龍虎睨合なのかもしれないですね。」

ともき「っ!?」

氷室「どうかされましたか?」

ともき「ずっと居たように話しかけるの止めてください。本気でビックリしますから。」

氷室「九頭竜さんといっしょに入ったんですけどね。ねぇ、優日さん?」

優日「ですね。」

ともき「あぁ……そうすか」

氷室「しかし、悠さんが体調不良ですか……。お見舞いに行かないといけませんね」

優日「あ、お見舞い行くんですか?」

氷室「えぇ。これでも心配はしていますから。お見舞いの品はなにがいいでしょうか」

ゆうな「はい。いい傷薬がいいです」

ともき「うおっ!?」

氷室「傷薬ですか……悠さんは裂傷かなにかで?」

ともき「え、スルー?今のスルー?」

ゆうな「わからない。」

ともき「症状も解らないのに傷薬発言かよ」

ゆうな「だ……打撲?」

氷室「では、湿布とかがいいですね。」

ゆうな「完璧」

ともき「どのあたりが?」

氷室「ところで…貴女は?」

ともき「今ですか?今のタイミングで聞きますかそれ。」

ゆうな「私なゆうな。悠お父さんの娘」

氷室「なるほど」

ともき「受け入れた!?」
氷室「母親は……優日さんですか?」

優日「冗談はよし子さんです。」

ゆうな「よし子さんじゃないゆうなだ。」

ともき「このやりとり続けるなら俺もうツッコミ放棄して帰るぞ」

ゆうな「手ごわい」

優日「アレが一流のエンタティナーだよ」
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