ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】2

ーラスタ・ラヴー

美喜「ボルガつくったけど飲む?」

ボルガ
25度中口シェーク

ウォッカ40ml
ライムジュース10ml
オレンジジュース10ml
オレンジビターズ1dash
グレナデンシロップ2dashes

グレナデンシロップ以外の材料をシェークしてカクテルグラスに注ぎ、グレナデンシロップを静に沈める。
悠「また、渋いの作ったな」

澪「ロシアの大河、ボルガ川をイメージしたカクテルでライムジュースの酸味にオレンジジュースとグレナデンシロップの甘味を加えたソフトな飲み口だ。」

六花「ねぇ、ねぇ、ぶっちゃけて聞くけどー梔さんってどんな人なの?」

悠「あ、なんだ藪から棒に、いえ、壁から釘です。」

澪「ひっさびさだな。」

悠「たまには、落語ネタもやらんとな。おっと、寿司ネタじゃぁござーせんよ?」

美喜「私、いまだにアンタの目指してるキャラが分かんないわ……。」

悠「臨機応変にボケとツッコミができるキャラだ。んで、なんでまた梔姉さんの事を?」

六花「いやー、悠君がへりくだってるから。」

悠「あのなぁ…俺だって敬語くらい使うわ。」

美喜「普段が普段だし仕方なくない?」

悠「……コホン、えーと、梔姉さんな。一言で言えば…」

六花「言えば?」

悠「美人」

澪「おいおぃ…」

悠「まぁ、見た目の事はいいとして……あれだな。万能体だ。」

六花「ばんのうたい?」

悠「言い方は変だけどそれがピッタリとしか言えない。ありとあらゆる武器、道具を使いこなせる人だからな。」

澪「…俺も気になってたんだけど、刀がメインじゃないのか?」

悠「ま、一番使うのは木刀だな。」

六花「他にはー?」

悠「他っかあの人、得物にはこだわらないんだよ。エストックだろうがタワールだろうが薙刀だろうがトンファーだろうが…武器ならなんでも使える」

美喜「武器じゃ無くても使えてたけどね…前、スプーンで氷切ってたし。」

悠「まぁ、あれはパフォーマンス的なもんだ。」

六花「悠くん闘った事あるのー?」

悠「昔一度だけ、闘ったっうよりスパーリングみたいなもんだけどな。」

澪「結果は?」

悠「聞くなよ…。んなもんフルボッコだよ。」

六花「ボッコ、ボッコにしてやんよ~♪」

悠「うっせ!」

美喜「ふーん、竹刀と木刀でやったの?」

悠「いや、三節棍対木刀」

澪「なんだ、その武器チョイス」

悠「三節棍の構造は、遠心力による打撃威力の増強に加え、刀とかで受け止められても、そっから先の節が曲がって、頭部とかに攻撃できる利点があるんだ。それと…あの時は間合いに入らないよう長いのを使ったんだ。」

六花「けど、負けたんだよね?」

悠「降り下ろせば弾き返される。節を外したら叩き落とされる。突けば抜かれる。最後には無刀取りで奪われたよ。」

美喜「何本勝負したのよ…」

悠「わからん。意地で何十回も挑んで何十回も負けた。こっちは本気だぞ?そりゃ…へりくだるさ。」
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