ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~3

ーラスタ・ラヴ(7/7/昼)ー

悠「七夕だな。ともきさん」

ともき「そうだな。」

悠「おれの相手なんかしてなくて、つかさのところ行ってこいよ」

ともき「言われなくてもそうするさ。まだ、待ち合わせに少し早いんだ。」

悠「あらら。既にご予定は決まっていらっしゃいまするのねん。」

ともき「その話し方やめろ。」

悠「怒りっぽいな。っ…。」

ともき「どうした?」

悠「少しあばら骨が痛いだけ。」

ともき「あばら骨?ここか?」

ツン…

悠「!?」

ともき「えっ?」

悠「っ……ぁ…んんっ…。」

ともき「え?え?そんな痛いのか?」

悠「っ…ぅ…うぅ…」

ともき「ご、ごめん…だいじょ…」

悠「なぁんちゃって~」

ともき「……」

ゴンッ!
悠「ずおおぉ……。ワインボトルで殴るのは反則だ…」

ともき「やかましい!」

澪「あーぁ。怒って行っちゃったぞ」

悠「起こった顔も素敵だわぁ」

美喜「キモチワル」

悠「なんだとおー!」

澪「っで?」

悠「で?」

澪「あばら折れてるのか?」

悠「たぶんヒビくらいかな。あ、見る?皮膚が腐ったブドウ色になってるけど」

美喜「脱いだらそこを重点的に殴るわよ。」

悠「やめてください。」

澪「病院は?」

悠「保険証がなくて」

澪「嘘つけ。」

悠「この前柳にしこたま身体検査されたばっかりだから病院にはいきたくない。まぁ、痛みもだいぶマシだし。だいじょぶ、だいじょぶ。」

美喜「あっそ。」

悠「もうちょい心配してくれてもいいんだぞ」

ゆうな「お父さん。回復には傷薬。」

悠「せめていい傷薬にしてくれ。っか、いつから居た。」

ゆうな「今のさっき。細かくいうと瓶で殴られてる辺り。」

悠「けっこう前から居たな。」

ゆうな「けっこう前から居た。」

澪「その子が悠の娘か。」

悠「娘いうな。」

ゆうな「私はゆうなだ。」

美喜「うん。父娘だわ」

悠「なんでやねん。」

澪「言動が恐ろしいほど似てる。」

ゆうな「イエィ!」

悠「っか、何しに来た。」

ゆうな「そろそろお母さん決めようよっていってこいって稲葉さんにいわれて来た。」

澪「母親って決めるものだったか?」

悠「違うと思う。」

ゆうな「こまけぇこたぁいいんだよ。」

悠「まぁ、確かにそうだが。」

澪「いや、そうじゃないだろ。」

美喜「ていうか、母親ってどう決めるの?」

ゆうな「……」

悠「考えてないのかよ」

ゆうな「お父さんを好きな人ならオーケー?」

悠「まぁそりゃ…嫌いな奴とは夫婦にはならんだろうけど。なんか、話が飛躍しそうで怖いなこの話題。」

澪「候補は?」

ゆうな「今のところは…ともきさん」

澪「うん。それ男だな。」
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