ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~3

ーラスタ・ラヴ(7/5/夜)ー

柳「久々に身体検診をしませんかな」

悠「……あー?」

柳「ほっほほ。この老人めに一杯いただけるか。」

澪「なににしますか?」

柳「リキュールをいただこう」

澪「わかりました。」

紅「じっちゃん、身体検診って、なんするんだ?」

柳「とりあえずは採血」

悠「絶対に嫌だ!」

柳「ほっーほほ。」

ともき「採血どれだけ拒否るんだ」

悠「ただの採血じゃない!このじい様はひとの血バンバン抜くんだぞ!しかも洒落にならないくらい!」

柳「致死量ギリギリましか抜きませんぞ」

悠「こういうこと言うし、やるんだぞ。しかも実行する」

柳「有言実行がもっとうでしてな。それに血は正直だ。身体の不変をはっきりと現してくれる」

悠「致死量ギリギリまで抜く必要はないよな?」

柳「趣味……予備じゃよ」

悠「趣味ったよな!この吸血鬼爺!」

紅「そんなに血あつめてどうするんだ?」

柳「輸血などに使うも良し、研究に使うも良しですのぅ。」

ともき「検査は?」


柳「とくに、Jr.はO型故に使いやすい。」

悠「だったとしてもおれの血のみで補うな」

柳「あと、脳の検査は特に念入りにしておきたいですのぅ。」

紅「脳か…確かに悠は…」
ともき「なぁ…」

悠「なに?なにがいいたいの?ねぇ?ちょっと表でる?ん?」

柳「ほーっほほ。まぁ、脳の検査というならJr.よりあの可愛らしいボウヤの方が必要かも知れませんがな」

紅「可愛らしいボウヤ?ともきか?」

ともき「おい。」

柳「摩耶……くんじゃよ」

悠「……」

ともき「摩耶くん?」

柳「心因性成長障害といいますかな。例えば成長は脳が司る。爆発的なストレスを受けたりすれば脳下垂体は成長ホルモンの分泌を止めたりする。心が身体に及ぼす影響は時に甚大。彼が「成長しない身体」を代償に……」

悠「柳!!」

紅「!?」

ともき「!?」

悠「……仮定で話をつくるな。」

柳「ほーっほほ。歳をとるとどうも口が滑りやすくなりましたのぅ。いや失礼失礼。」

悠「なんでもいいが検査は受けないからな。」

柳「ふむ。なら、仕方がありませんのぅ。」

悠「(あれ、普通に引いた。)」

柳「今までの医療費の未払を精算していただくとしますかのぅ。」

悠「なっ…未払って…」

柳「そういえば薬代も…」

悠「……検査うけます」

柳「おぉ~そうですか。そうですかぁ。では、近々病院の方まで来ていただけますかのぅ。」

悠「わかったよ…わかりましたよ…。」

ともき「……なんか、大変だな」

紅「レバーでも食いにいくか?」

悠「……ほうれん草もつけてくれ。」

澪「ある意味健康的だな。」
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