ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~3

ーラスタ・ラヴ(7/1/夜)ー

鈴猫「はぁ、ムシムシするね」

美喜「空梅雨なのか梅雨なのかハッキリしないものね。」

優日「首から上の不快指数が200%です。カビ生えそう」

鈴猫「今すぐニット帽はずしたほうがいいよ!?」

優日「それはちょっと…」

鈴猫「ちょっとじゃなくて…」

梔「おばんどす」

駒狸「こんばんわ」

楓子「ばんわやよ」

真桜「なの」

美喜「団体さんね。」

優日「あ、梔さんだ」

梔「優日ちゃんと……えと、誰ちゃんやったかいな。」

鈴猫「ご無沙汰してます。桜華鈴猫です」

梔「そやそや。可愛らしい名前の鈴猫ちゃん」

真桜「発情期の鈴猫ちゃんなの」

鈴猫「なんかいった?」

真桜「もう一回いってほしいのかなの。」

鈴猫「……」

真桜「……」

梔「あらあらぁ~仲良しなんやね~」

優日「梔さんはとらえどころが違いますね」

梔「?」

鈴猫「……コホン、みんなでおでかけですか?」

梔「皆で食事でもと思うてね。うちが振る舞うつもりだったんやけど」

真桜「キッチンを壊…むぎゅ」

駒狸「せ、せっかく来てるのに梔さんに御手数をかけるのもあれですから。」

楓子「し、師匠もいないですから梔師範代の手料理はまたの機会ですやよ」

梔「気つかわんでもええんどすのに」

真桜「そうやって誰もハッキリ言わないから暗黒ぶっ…むぎゅ」

楓子「真桜嬢…ひらに、ひらに、ご勘弁をやよ」

真桜「……」

優日「悠、居ないんですか?」

梔「そうなんよ。なんや、帰ってきいへんで携帯にも繋がらんのどす。」

優日「悠の携帯は繋がらないで有名ですからね。」

梔「そやの?」

優日「梔さんの電話にはすぐ出るんですか?」

梔「そやねぇ。」

真桜「ひとによっては拒否ってるということなの」

鈴猫「なんで私を見るのかしら。」

真桜「電話帳からも消去してるかもななの」

鈴猫「だ・か・ら!なんで私を見るのよ!」

澪「ちぃっす。オーナー、こんなの落ちてましたよ」

美喜「携帯?」

澪「これ、悠のですよね」

美喜「落として気づいてないのね。」

梔「電話繋がらんわけどすなぁ。あの子、携帯いらんのやろか」

真桜「必需品では無いんだろうななの。」

駒狸「とりあえず、こちらで預かっておきますね。」

美喜「そうしてちょうだい。どうせ気づかないだろうし。」

梔「雷果ちゃんはしっかりしとるどすなぁ。おばあ様の教育がええんやね」

駒狸「ありがとうございます。」

梔「それに比べて柏ときたら…。」

真桜「アレはアレでしっかりしてるなの。真桜は嫌いだけどななの」

楓子「ハッキリいいましたやよ!?」

梔「誤解されやすい子やから…。けど、根はええ子…………なんよ?」

真桜「だいぶ間があったなの」
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