ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~3

ーラスタ・ラヴ(7/1/昼)ー

社「やほ。」

悠「あー?」

社「き、今日はなんだかご機嫌斜めみたいだね。」

悠「こんなにご機嫌な笑顔のおれを捕まえて不機嫌とはなんだ。」

ともき「基本前髪邪魔で顔見えないから。あと、ご機嫌な奴は「あー?」なんて返事はしない」

悠「にゃーん?」

ともき「……」

悠「シカトいくない」

ともき「シカトじゃなく無視だ」

悠「なるほど、ならよし。」

ともき「いいのかよ。」

悠「いいよ。いいよ。無視してともきが罪悪感を感じないなら無視すればいい…。」

ともき「メチャクチャねちっこいな。」

悠「誰が中年オヤジの舌使いだ。」

ともき「いっとらんわ!気色の悪い」

社「君ら仲いいね。」

悠「池袋のドリフターズと呼ばれてるからな」

ともき「初耳だよ。ていうか、二人だろ5人組じゃねーし。」

悠「……池袋のスギちゃんと…」

ともき「ピン芸人。なんで間がとれないんだよ」

悠「上か下。表か裏。それが摂理だ。」

ともき「意味がわからん」

悠「おれだってわかんねーよ!!バカヤロー!」

ともき「なんでキレられた…。ノイローゼか」

悠「ヒュヒュヒュ…ヒュヒュヒュ…」

ともき「それはチアノーゼ」

社「デビューはいつかな?」

ともき「しませんから。」

悠「それでなにか用事か?」

社「とつぜん話を進めるね。正直、お兄さんついていけないよ。」

ともき「俺もですよ」

悠「あー?……お兄さん?」

社「ま、まだお兄さんで通じる歳だよ。」

悠「それでなんの用だよ。」

社「あれ、イジメかなコレ。」

ともき「いちいち悠のペースにのまれてたら話が進まないので言いたいことは悠を無視していってください。」

悠「いいよ。いいよ。無視…」

ともき「それはもういい。」

社「えと、そろそろ新しいコラムの方を書いてもらえないかな。夏に入るし」

悠「めんどい……。」

社「そんなぁ…。」

ともき「不定期掲載なのに人気あるんですか?」

社「そうだね。悠君はリアルタイムで街を見てるからやっぱり同世代には受けがいいんだよ。」

ともき「へぇ。」

社「できれは連載してほしいんだけど」

悠「無理。そんな毎回ネタがあるわけじゃないし。なによりおれは作文は好きじゃない。っか、いい加減ちゃんとしたコラムリスト探せよ。」

社「……」

ともき「おい、年上を泣かすなよ」

悠「泣かしてねぇし!?」

社「ギリギリだったよ」

悠「メンタル弱っ…。いやいや、ただの学生の戯れ言にそんなダメージ受けんでくださいよ。」

社「何故だか解らないけど悠君のひと言は編集長に怒鳴られるよりキツいんだ…」

ともき「もう、書いたげろよ」

悠「………………わかったよ。」

社「ありがとう(弱った振りしたら本当に請けてくれた。古川さんの言う通りだな。)」
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