ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~3

ーラスタ・ラヴ(6/30/夜)ー

悠「ちぇき。」

美喜「あら、また来たの。」

悠「あぁ。やっぱりここが気兼ねないな。ドトールだと微妙だ」

澪「それはアルコールがあるか無いかなだけじゃないか。」

悠「……なるほど、それか。」

澪「いっといてなんだけど納得かよ。」

悠「いっひっひ。」

美喜「ビール?日本酒?」

悠「日本酒。コップに氷二個な。」

美喜「はいはい。」


~十分後~

悠「すぅ…すぅ…」

美喜「なんで本気寝してるのコイツ」

澪「さぁ……酔って寝るタイプじゃないし。疲れてたんじゃないですか?」

美喜「コイツに疲れがあるの?」

澪「遊び疲れとか」

美喜「子供か」

澪「みたいなものでしょ」

社「こんばんわ。」

澪「あ、森下さん。いらっしゃい」

恵瑠「わあ、素敵なお店。」

美喜「あら……?間違いだったらごめんなさい。もしかして、カエルちゃん?」

恵瑠「あ、知ってくれてるんですか!」

美喜「深夜放送でよく見てるわ。」

恵瑠「嬉しいです!」

澪「アイドルと雑誌記者の組み合わせって仕事か?」

社「いや、彼女とはちょっとした知り合いなだけだよ。今日はたまたま会ってね。休憩がてら誘ってみたんだ。」

澪「スキャンダラスな知り合いでは無いみたいですね」

社「そんな風に見…」

恵瑠「ないですよ~。私結構面食いなんですよ」

社「……」

美喜「無邪気は時に罪よね」

社「はは…はぁ。ん?」

悠「くぅ……くぅ…。」

社「悠くん……寝てるのかい?」

澪「ああ、いきなり来て、いきなり寝始めたんです。」

社「彼、お酒強かったよね?」

澪「たぶん、遊び疲れか寝に来たんですよ。」

社「ありなのかい?」

澪「止めてもやめませんから。」

社「確かにそうかもね…」

恵瑠「わぁ、本当に寝てる」
パシャ…

社「ちょ、恵瑠ちゃん。まずいよ。勝手に写真とったら」

恵瑠「なにも悪用はしないですよ」

美喜「盗撮ではあるわよね」

澪「はは…」

社「悪用とかじゃなくてバレたら大変て話だよ。悠くんただでさえ写真とか嫌うのに」

恵瑠「そうなんですか?」

社「コラムの著者撮影すら拒否されたからね。」

澪「あれはなんでかな」


悠「写真とかなんかの証拠に残ったら困るだろ。」

美喜「起きてたの」

悠「これだけ騒がれたら死人でも甦るわ。」

澪「どんな例えだ。」

悠「にしてもだ…恵瑠。」

恵瑠「は、はい。」

悠「消してくれると嬉しいんだけど」

恵瑠「……ダメですか?」

悠「寝顔とかはちょっとなぁ」

恵瑠「あ、じゃあ、一緒に写ってくださいよ。」

悠「あー?」

恵瑠「社さん、携帯よろしくです」

社「いいよ」

悠「いや、いいよじゃなく…」

恵瑠「ほら、センパイ。私の横に並んでください」

悠「……」

社「はい、撮ったよ」

恵瑠「待ち受けにしちゃおっと♪」

悠「えぇ…」

恵瑠「あ、センパイにも送信しますね。」

悠「(いらねぇって言ったらまずいんだろうなぁ)」
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