ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~3

ーラスタ・ラヴ(6/24/夜)ー

美喜「ビールお待ちどうさま」

ともき「どうも」

亮「それじゃ、かんぱーい」

「「「「かんぱーい」」」」

紅「ふはー。それで悠はなんで警察に追われたんだ?」

悠「職質されて逃げたら追い回された。」

ともき「なんで、逃げたりしたんだ。」

悠「さすがに毎日、毎日職質されたら逃げたくもなる。」

亮「……毎日職質されてるのか?」

悠「毎日は……盛った。一週間に一度か三日に一度くらいだな。」

ともき「それでも多いな。」

紅「夜中の散歩やめたらよくないか。」

悠「それは無理だろ」

ともき「無理なんだ…」

悠「夜歩かないと寝付きが悪いんだよ」

ともき「授業中さんざん寝とるだろ。」

悠「まぁ、されはされ。かれはかれでな。」

ともき「されとかれってなんだ。それとこれだろ」

悠「どれとなにだ?」

ともき「…あれだ」

悠「ん?どれかな。」

ともき「まだ、この会話を続けるなら俺はお前にビールをぶっかけて、グラスでぶん殴る。」

悠「ワイルドなともきは嫌いじゃないよ。美喜、ビールおかわり。二つな。」

美喜「はいはい」

ともき「ふはっ…」

紅「おー、ともきが飲み終わるタイミングバッチリだ」

亮「お前らって、本当に夫婦みたいだな。」

悠「息ぴったりだろ。おれが吐いて、ともきが吐く」

ともき「吐きっぱなしかい」

悠「唇は吸うぞ」

ともき「吸ってるのは薬じゃないのか。」

悠「安心しろ、借金と薬は借りないしやらない主義だ。」

亮「普通はそうだろ。」

悠「ですよね。」

紅「けどよ、うちら(Sウルフ)も結構職質されっけど、悠は格別多いのは気のせいか?」

悠「……」

ともき「ちなみに、どういう時が一番職質されるんだ?」

悠「あー……あれだな。一番は真桜と買い物いったとき。」

亮「……」

ともき「……」

紅「……」

悠「いいよ。わかってる。おれが真桜と歩いてたら危ない奴が女児を誘拐してるように見えるしな。」

ともき「……髪」

悠「髪の毛は切らねぇぞ。」

ともき「……」

亮「そこまで髪を守る必要は無いだろ」

悠「他に守るもんが無いんだ髪くらい守らせてくれ。」

ともき「もっと他に守るものを探せ!」

悠「マリオとバロン」

ともき「うん、あったな。良かったよ。」

悠「だろ。」

紅「ただ、根本的な事はなにも解決してないよな。」

悠「真桜と出掛けなきゃいいだけだろ」

ともき「真桜ちゃんに本気で打たれるぞ」

悠「いや、アイツはフルカウンタータイプだし」

亮「そういう意味じゃないから」

悠「はて?」

紅「いっかい逮捕されてもいいかもな」

悠「なんでやねん」
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