ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~2

ー優日の部屋(6/10/夕)ー
【楓子の休日七日目】

楓子「あや?ここは?」

優日「あ、気がついた。」

楓子「優日さんと鈴猫さんやよ?」

鈴猫「気がついてよかった。ずいぶんとボロボロだって丸半日寝てたのよ。」

楓子「半日も…そういえば神姫さんと決闘したあと……意識が」

優日「決闘?」

楓子「じつは…」

~少女説明中~

鈴猫「…悠に突然休暇を貰ったけど、何していいか分からないから強い人を相手に決闘巡りしてた…と?」

優日「なんていうか…どうしてそうなったの?」

楓子「こう…ちゃんとした休日の過ごし方がわからなくてやよ。ちなみに、優日さんは休日は何をしているんですやよ。」

優日「うーんと…遊びにいったり、本屋さんいったりしてるよ。それと今日みたいに天気のいい日はベランダから夕日を眺めたりしてるなぁ」

鈴猫「そうそう。ここからの眺めってすごいんだよ。」

優日「ほら、デコちゃん。ちょっとこっち来てみて?」

楓子「これは何と見事やよ…」

優日「へへ、そうでしょ。今日は空気が澄んでるから夜空も綺麗だろうなぁ。星見酒が楽しみ~。」

楓子「そうなんですやよ?」

鈴猫「東京はあまり綺麗な夜空は見えないけど。眺めるくらいはしない?」

楓子「夜も鍛練や師匠のお世話をしてるやよ。それが終われば朝が早いからすぐに寝てしまうやよ。朝稽古もあるやよ」

優日「随分と余裕のない毎日を送ってるね…。悠が休暇を与えたのも正解かも。」

鈴猫「たまには、こうやって…夕日を眺めるくらいのゆとりも必要だよ?」

楓子「……そうですねやよ。」

優日「よーし、じゃあ、デコちゃんが休暇を楽しめるように今日は宴会しようか!」

鈴猫「えぇ!?い、いきなりだね」

楓子「えと、まだ泊まっていってもいいんですかやよ?」

優日「勿論。休暇の間泊まっていってもいいよ。」

鈴猫「私のうちにも来なよ。花の話で良かったら聞かせてあげれるし」

楓子「あ…ありがとうございますやよ!」


~~


影子「……あたいの(見張りの)必要はなくなったかな。帰ろ。」

悠「見張りごくろうさん。」

影子「!?」

悠「そんな驚くなよ」

影子「お、驚くよ!なんで、あたいが見えてるんだよホント!」

悠「おれが一度目にした女の子の太ももを忘れるわけがないだろ。」

影子「意味わかんねーし!」

悠「それより、誰にいわれたんだ?駒狸さんあたりか?」

影子「ちげーよ。ゆうだよ。片割れの方」

悠「アイツかよ…。」

影子「てゆーか、悠も見張ってたのかよ」

悠「いや…いろんな人からメールとか電話が来たんだよ…デコが辻斬りしてるって」

影子「なるほど…」

悠「ま、あの調子なら、もう辻斬りはしないだろうし……休暇を楽しむだろ。」

影子「やっぱり過保護だな」

悠「うるさいよ。」
88/100ページ
スキ