ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~2

ー池袋ビル間:廃校(6/9/昼)ー
【楓子の休日:六日目】


楓子「……」

神姫「……」

楓子「……参るやよ!!」

神姫「……」
ピシッ…ドドドンンッッ!!!

楓子「がはっ!?あ、あたま……から…空気の塊が…落ちて…きたような……」

神姫「あら、立てれないの。じゃあ、立てらせてあげるわ。」
ガシッグイッ!

楓子「あ、ありがとうござっんぐっ!?」

神姫「あら、細い腕ね。この細腕で刀を振るうなんて大変でしょ。」
ミチッ…ミキキキキキキ…

楓子「あっ…あぁっ……」
神姫「大丈夫。折れてないわ。折らない方が痛いでしょ。」

楓子「は、離しっ…てやングッ!!」
ギチギチ…

神姫「これ、知ってる?チョークスリーパー。」

楓子「フルフル!フルフル!」

神姫「そう。絞め技なんだけどね。私はこのまま少し吊り上げるの。ほら、首吊り状態になって…だんだん呼吸出来なくなってきたでしょ?」
ギリギリ…

楓子「っ~~!」
バタバタ…

神姫「いち~に~さん~」

楓子「っ…ぅ……」
バタバタ…

神姫「あら、落ちそう?じゃあ、最後ね。手加減してあげるから耐えなさい。」
ギュリ……ドダンッッ!!!
楓子「?!!」

神姫「ドラゴン・チョーク・インパクトよ。……って、聞こえてないわね」

楓子「……」

千世子「神姫ねーちん!やりすぎなのだ!」

神姫「あら、まだまだよ。富士山でいえば三合目くらいよ。」

千世子「死んじゃうかも知れないのだ!」

神姫「そんなヘマしないわよ。それにこの娘だって少しは鍛えてるみたいだし。」

千世子「う~!」

神姫「それに喧嘩を売ってきたのはその娘よ?私は正当防衛だわ。」

千世子「やり方があるのだ!悠のあんちんがいってたのだ!喧嘩と殺しあいは違うって!」

神姫「だから、殺してないでしょうって…。腕も折ってない、首も歪めてない、アバラも折ってない(胸は潰れたかもしれないけど)」

千世子「……ほんと?」

神姫「そんな後腐れあるような真似するわけないじゃない。私は一流なんだから。その辺りの素人と一緒にしないで」

楓子「うぅん~…」

千世子「あ、生きてるのだ。」

神姫「だから、殺してないって……」

楓子「はぁはぁ…(し、死ぬかと思ったやよ。空中に居る時点で意識が飛んだやよ。)」

千世子「おねぇちゃん。大丈夫なのだ?」

楓子「だ、大丈夫ですやよ。」

神姫「っで、私に喧嘩を売るなんてどういうつもりかしら。普通に受けたけど。」

楓子「実は…」

~少女説明中~

千世子「つまり、あんちんにお休みを貰って辻斬りしてたのだ?」

楓子「つ、辻斬りだなんて、違いますやよ。私はちゃんと許可を得て…」

神姫「私にはほぼ問答無用だったように思えたけど」

楓子「二つ返事で受けてくれたじゃないですかやよ」
神姫「だって、貴女って嫌だといっても引き下がりそうになかったんだもの。まぁ、キャンキャン泣かしたかったからもあるけど」

楓子「ゾクッ…な、なんにせよ。ありがとうございましたやよ。」

千世子「おねぇちゃん。ふらふらなのだ。」

神姫「自分の足で進んでるんだから平気よ。ほっときなさい。」
86/100ページ
スキ