ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~2

ーラスタ・ラヴ(6/7/夜)ー

拳二「ふぅ…妙な事になった。」

崇「裏はとれたのか?」

拳二「まだ調べ中だ。どんな結果が出ても鬼か蛇しか出て来ないだろうけどな…。それに他にもちと妙な事になってきてっし」

崇「なんだ?」

拳二「いや、お前に話すような事じゃねぇよ。」

崇「そうか。」

拳二「少しは聞き出そうとかしろよ…」

崇「興味がない」

拳二「……」

紅「ちぃっす。」

美喜「いらっしゃい。ひとり?」

紅「ああ。崇さん、少しいいっすか?」

拳二「おう此方の話しは済んでっからいいぜ」

崇「なんだ?」

紅「はい。ちょっと妙な話を聞きましてね…」

崇「妙な?」

拳二「まさか、上野の連中か?」

紅「は?上野がどしたんだ?」

崇「この馬鹿は無視していい。報告を続けろ」

紅「うっす。妙なっていうか、ちょっと気になった話なんですけどね。デコの子猫ちゃん分かりますか?」

崇「悠になついてる娘か?」

紅「そうっす。なんかあの子猫ちゃんが辻斬りしてるみたいっすよ」

拳二「辻斬りだぁ?」

崇「どういうことだ?」

紅「はい、なんか昨日は亮とやって、今日は摩耶とやってたらしいんすよ」

崇「それは秋葉原ランカーのイベントかエキシビジョンじゃないのか?」

紅「そこまではわかりませんけど……どうします?」

崇「……この事、悠は知ってるのか?」

紅「いや、知らないんじゃないっすか?知ってたら止めると思いますし」

崇「そうか……。まぁいい、しばらく、何もするな。どういう意図かは知らないがうちに手を出すようなら、改めて考える」

紅「うっす。わかりました。悠にはどうします?」

崇「それもこちらからは何もいうな。向こうがなにか話してきてからでいい」

紅「はい。了解ですっ。」

拳二「人がわりぃなぁ」

崇「なにをいう。向こうが聞いてこないのにいったって仕方ないだろう。」

拳二「お前はいつも悠にトラブル送り付けてるじゃねぇか」

崇「勘違いするな。俺は悠を紹介してくれと頼まれたから仲介してやってるだけだ。奴が請けるか請けないかは俺の問題じゃない。やつの問題だ。」

拳二「ひでぇやつ」

崇「ふっ。」

紅「ところで…二人はなんの話してたんすか?」

崇「気にするな」

拳二「かっかっか。気にするこたぁねぇ。つまらん話だ。」

紅「そっ…すか?」

拳二「あぁ。それより、お前もどうだぁ。飲まねぇか?」

紅「おっさん、悪い止めとく。」

拳二「なんでぇ、用事か?」

紅「あぁ、今から千夜ちゃんとこにラーメン食いにいくんだよ。ここに寄ったのはそのついでだ。」

崇「ついでで報告か?」


紅「え、あ、いや、そういうつもりじゃ…言葉のあやっうか…はは。」

崇「ふふ、冗談だ。」

紅「は、はは……はぁ。」
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