ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~2

ー小鳥遊邸広間(6/3/夜)ー

要「なぁ、そろそろお暇(いとま)しないか?」

乱「え、まだ11時っすよ?」

要「もう11時だよ…。昼から騒ぎっぱなしだぞ」
シュルルル…

揺光【良いではないか。騒げる時に騒がぬのは無粋じゃぞ】

要「あの…尻尾!めっちゃ巻き付いて来てるんですけど!」

悠「諦めろ。今日はもうオールコースだろうし。」

拳二「かっかっか。朝までか明日の仕事に差し支えるがまぁ……いいかぁ。かっかっか。」

要「いやいや!?そこは止めましょうよ!」

悠「だから、言うだけ無駄だって」

要「……悠は悠でなにしてるんだ?」

悠「花壇の手入れ。」

氷室「向日葵畑ですか?」

悠「ああ、この区域一面、向日葵の苗を植えてある」

崇「お前の土いじりは趣味の域から逸脱してきてるな」

悠「うるへぇなぁ。おれは老後ネットゲームと土いじりしながら暮らすと決めてるんだ」

王「あ、それいいかもねん」

要「えぇ…」

楓子「失礼しますやよ。師匠」

悠「あー?」

楓子「真桜嬢がお休みになられましたやよ。駒狸さん、カゲコさんもお部屋に戻られまして、ゆう(女)さんは戻られてませんやよ。」

悠「はいはい。お前も休んでいいぞ。」

楓子「いえいえ、此度の宴会は各自有名所の代表の皆様。私も最後まで参加しますやよ」

悠「いや、いいから…」

楓子「ご安心くださいやよ。師匠のお邪魔にならないようにサポートさせていただきますやよ。ということで、皆さんの上着はお預かりしますやよ。」

拳二「おう、それじゃあ頼む。」

氷室「お願いしますね」

崇「俺は本郷に預けるから大丈夫だ」

本郷「ふっ」

王「うるタンよろ~。」

漆原「はい。了解いたしました」

乱「……はっ!?兄貴!上着お預かるっすよ!」

要「いや、いいから。楓子ちゃんに預けたし」

乱「くうぅ…この神崎乱、従者のアピールタイムを逃す一生の不覚っす!」

要「え?なにのアピールタイム?」

楓子「あの…私はSPで従者ではないですやよ。もちろん、師匠が従者になれというなら…」

悠「いらん。」

楓子「……」

揺光【じゃが、オヌシは悠に色々と尽しておるのだろ?】

楓子「いえ、そんなことは…朝イチで新聞を準備して靴を磨き…」

悠「そんなことしてたのか…」

要「本人は気づいてもいないのかよ…」

悠「ぜんぜん…」

揺光【いかんのぅ、いかんのぅ~。健気な従者を奴隷や馬車馬の如く扱うのは感心せぬのぅ~】

悠「あー?揺光だって四六時中、自分の式をコキつかってるだろ」

揺光【そんなことはないのう?】

妲己『はい。揺光様は一日の大半寝ておられますし。揺光様がお休みになられている間は…』

若藻『自由にさせてもらってるよ』

揺光【ほ~れ】

乱「私もお休みはいただいてますっす」

本郷「ふっ」

漆原「まぁ…有りますね。」

氷室「いやぁ、部下に恵まれている方々ばかりですね」

悠「いや、デコは部下じゃないから……」
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