ｰラスタ･ラヴ(6/2/昼)ｰ

拳二「うっす」

崇「……」

王「やぁ～」

拳二「なんだぁ？なんで王がいる」

王「普通にお話しにきただけだよん」

拳二「話だぁ？お前が聞きたい話なんてどうせろくな内容じゃねんだろ」

王「さ･い･き･ん～池袋って騒がしいよねん？」

拳二「池袋なんか静かなときがねぇよ」

王「それもそうかな。うん。」

拳二「っで、なんの話だ？」

崇「そうだな。少なからずお前に関わりがある話だ」

拳二「あぁん？」

王「なんだが最近、上野誠和会のひとを見る気がしてねん

拳二「……」

崇「うちは静観するつもりだが、お前はどうなんだ？一ノ瀬には伝わっていないんだろ。」

拳二「おいおい、たかたがしたっぱの事に俺ぁが出張るわきゃねぇだろ。こちとらお前みたいなガキと違って他の仕事で忙しいんだぞ。」

崇「ふっ…」

拳二「んだよ」

崇「忙しいわりには悠とほっつき歩いてるらしいじゃないか。」

拳二「……」

王「見回りも立派なお仕事だわん」

拳二「うるせーよ」

澪「……あの」

王「なぁに？」

拳二「いや、お前が受けるなよ。どう考えても俺ぁか崇だろ」

崇「なんだ？」

澪「あ、いや…前から気になってたんですけど…崇さんと拳二さんはそっちの世界だとどういう立ち位置(ポジション)なんですか？」

拳二「立ち位置ぃ？」

澪「えーと…崇さんは虎狗琥組で拳二さんは一ノ瀬組…王さんは？」

王「うちは王商会だよん」

崇「ちなみにこうして顔は会わせているが王とうちとは盃は交わしてない。」

王「そーゆー堅苦しいのはパスなのよん」

澪「はぁ、それで組織図的なのはどんな感じなんですか？」

崇「あぁ…うちは虎狗琥会、虎狗琥組だ」

拳二「風月会、直下団体、一ノ瀬組構成員渉外副部長」

王「王商会、社長だよん」

澪「えと？」

拳二「要するに俺ぁがこんなかじゃ一番下だ。崇の組は虎狗琥会の大親で崇はその次期四代目。王は王商会のトップ。俺ぁは風月会の中のNo.2にあたる一ノ瀬組、一ノ瀬さんの右腕って所だな。」

王「さらに～風月会と虎狗琥会は関東の二大極道ともいえるよん。まぁそれでも大半は虎狗琥会が締めてるから実質上のNo.1は虎狗琥会だろうねん。」

拳二「崇はまだ正式な四代目じゃねぇけどな」

崇「じいさんが現役を詠ってるんだやらせといたらいい」

澪「じいさん？」

王「崇ちゃんのお父さんが三代目だったけど死んじゃって、二代目から隠居して会長についてたおじいさんが代わりをしてるんだわん」

崇「よく調べてるな」

王「調べてるにゃんて、こーゆーお仕事してたら耳に入ってくるだけだわん」

崇「……」

拳二「……」

王「♪」

澪「(うわ～一気に空気が…)」