ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~2

ーラスタ・ラヴ(5/24/夜)ー

紅「おかんぽいよな。」

悠「……あー?」

ともき「悠が呑んでるのは?」

悠「日本酒の燗だが…あ、丁寧な言い方したらお燗か。」

紅「いや、違う。オカンだよ。母親のオカン」

悠「ああ、そっちのオカンか。高足蟹、まちがえた確かにともきは母親な感じがするよな」

ともき「「たかあしがに」と「たしかに」は全然違うだろ」

悠「ほむ…あ、間違えた。ふむ。」

紅「っで、話を進めると…」

澪「紅って、スルースキルが高いと思ってたけど、話を進める方もスキルレベルあるなぁ…」

美喜「話を脱線させまくる悠も悠で大したものだけどね」

澪「それに付き合えるともきもですね…」

紅「ともきは主夫だけど、オカンは悠じゃないか?」

悠「あー?」

紅「ときどき発言がオカンぽいだろ。

悠「そぉかぁ?」

紅「この前、ニュース見てたときなんかすごくオカン発言してただろ。」

ともき「なんのニュースだ?」

紅「ガキの万引きとかその辺の総合ニュース」

悠「ああ、思い出したあれな」

澪「なんていったんだ?」

悠「ガキが生意気いうのは仕方ないけど、その度に注意していかないから本当に生意気になるって話。」

澪「なるほど…オカンだな」

美喜「……ちなみに子供が万引きしたら三人はどうする?」

ともき「まぁ…諭すかな」

紅「叱ってから親にいうかな」

悠「はな血がでるまでひっぱたく。」

澪「優・普通・鬼だな」

悠「おれは日本では若干厳しい部類にカテゴライズされがちだからな」

ともき「厳しいと緩いの波幅がでかすぎだけどな。」

悠「だぁっておれは他人事だも~ん」

紅「じゃあ、この辺りで悠の小噺タイムにはいろうか」

澪「なんで!?」

ともき「なにかあるか?」

悠「そうだな…………これはおれがヨーロッパにいった時、現地のガイドに聞いた話なんだけど…」

澪「小噺あるんだな…」

ともき「話の引き出しは多いんだよ」

悠「団体旅行で集合は二時といわれたら、ドイツ人は全員何がなんでもきっちり五分前に戻ってくる。イタリア人とスペイン人は集合時間の度に半分に減っていく。ナンパしてそのまま帰って来なかったり、勝手に好きなところにいったり……」

ともき「じゃあ、日本人は?」

悠「みんな、知人というわけでもないのに誰かが遅れたら必ず律儀に待ってる。」

紅「は~なるほど」

悠「まぁ、その性質のおかげで「皆一定以上」の教育が出来ているともいえるけどな、識字率しかり算数しかり。ちなみに、おれは遅れたら当たり前に置いてくけどな。」

ともき「そこが厳しいんだよな…」

美喜「集団行動できない癖にね」

悠「おれは全然置いてってくれていいしな。」
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