ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~2

ーラスタ・ラヴ(5/23/夜)ー

ともき「うっ…す?」

紅「むっ……」

千夜「ぐっ…」

ともき「なにしてる……って、腕相撲か」

澪「暇で暇で仕方ないから腕相撲でもやろうぜ…って、ことで今に至る」

ともき「どっちが勝ってるんだ?」

澪「三戦二勝で紅が勝ち越してる。腕力ならやっぱり紅に部があるみたいだ」

ともき「足相撲なら千夜が勝ち越してるかな。」

美喜「殴り合い、蹴り合いでよくない?」

ともき「それがまずいから腕相撲で勝負してるんじゃないのか?」

美喜「店外でやるなら私は全然構わないけど」

紅「っ…しゃらぁ!!勝った!」

千夜「くっ…」

ともき「紅の勝ち越しか。」

千夜「ちっ…」

紅「うーん…てゆーか、千夜ちゃん、力を抜いてね?」

千夜「はぁ?」

紅「なんだろうか…こう、全力じゃない感じ?」

ともき「そりゃ…あんまり本気だして腕傷ついたら、仕事に支障を来すからじゃないか?」

紅「ああ、なるほど。ごめん」

千夜「うぜ…」

ともき「え、俺!?」

紅「じゃあ、どうしようか。蹴り合いでやるか?」

千夜「いいが、その際はテメェの横っ面に蹴りをブチ込むぞ。」

紅「お、いいね…。久しぶりに本気の喧嘩が楽しめそうだ。」

ともき「おいおい…」

悠「ちぇき。なぁ、ちょっと篭かなんか無いか?あ、はい、これ頼むな」

『にゃあ』

千夜「あぁ?」

『みゃあ』

紅「ん?猫?」

美喜「ちょっと…店内に動物連れ込まないでよ」

悠「いいじゃんか、たまに有尾な客とか来るんだし。」

澪「なんなんだその大量に抱えた猫は…」

ともき「まさか飼うのか?」

悠「いやいや、ちょっと頼まれてな、このあと届けるんだけど流石に素手で五ひきも抱き抱えられなくてな。箱か篭があれば借りたいと思ってさ」

美喜「猫が五ひきも入る箱あったかしら」

澪「仮眠室にミカン箱ありましたよ」

悠「ああ、それでいい。」

千夜「おい、はやくこの毛玉引き取れよ。こっちはこのあと店にでんだぞ。」

悠「あぁ、悪い悪い。ともき」

『うにゃー』

ともき「はいはい…」

紅「人懐っこいな。」

悠「コイツらはまだ人から捨てられた系の猫だからな。それでも懐柔するまでに一日かかった。」

ともき「まさか…今日学校来てなかったのは…」

悠「ああ、コイツらの警戒心を解くために餌づけとかしてたからだ」

ともき「なにしとんだよ…」

悠「だって、捕まらなかったんだもん」

紅「でも、猫なんか集めてどーするんだ?食うのか?それとも三味線か?」

悠「張り倒すぞ。猫喫茶の猫のキャスト、略してニャストになるんだとさ」

ともき「ニャストて…」
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