ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~2

ーラスタ・ラヴ(5/18/深夜)ー

崇「……」

紅「崇さん、禅から連絡入りました。掛かったみたいです」

崇「そうか…。俺もいこう」

紅「え、崇さんがわざわざ?」

崇「なにか問題があるのか?」

紅「いや、全然ありませんけど。小者の処理くらいなら俺らでやりますよ?」

崇「ただの暇潰しだ。最近は悠がなにも起こさないから暇で仕方ない。」

紅「なるほど、わかりました。じゃあ行きましょう」

美喜「……崇自らいくとはねぇ」

澪「ガキの問題に最高裁判官が出向くようなもんだな…」

鈴猫「こんばんわ。」

澪「いらっしゃい。珍しいですね。鈴猫さんが夜中に来るなんて」

鈴猫「えと……ちょっとね」

美喜「歯に物の挟まった言い方ね。なにかあったの?」

鈴猫「その……家の鍵を無くしまして」

澪「はい?」

鈴猫「無くしたっていうか…家に閉め込んじゃったっていうか」

美喜「初めから解るように話してくれない?」

鈴猫「えーと、今日からお母さん明日の夜まで居ないからお店もお休みすることになったんだけど」

澪「はい。」

鈴猫「っでも、配達が二つばかりあって私はそれに出たの。その合間にお母さん出掛けちゃって…」

澪「帰ったら家は施錠されてて、自分の鍵は家の中だったと…」

鈴猫「そうなの…。携帯は持ってたけど財布が無いからお金なくて…」

美喜「それでここに泣き寝入りしにきたのね」

鈴猫「はい…」

澪「らしくないドジっすね」

鈴猫「朝早かったから寝ぼけてて…」

美喜「半日どうしてたの」

鈴猫「優日ちゃんにお世話になってました…」

澪「なら、そのままひと晩世話になったら良かったんじゃあないっすか?」

鈴猫「さすがに気が引けます…そこまで迷惑はかけられないです…」

美喜「で、私ならいいと?」

鈴猫「ほら、別にここ借りても迷惑かからないし。」

美喜「澪、鈴猫がお帰りよ」

鈴猫「あーウソウソ。追い出さないでください。」

美喜「ったく、まぁいいわ。適当に仮眠室使っていいわよ。」

鈴猫「ありがとうございます」

美喜「着替えも一応予備のジャージが…」

鈴猫「……。」

美喜「小さくて悪かったわね!」

鈴猫「なにもいってないよ!?」

澪「あ、けど、ちょうどヘソ出しになるからある意味バッチリになるんじゃないっすか?」

鈴猫「あの…パジャマではヘソ出ししないんだけど」

美喜「もう真っ裸で寝たらいいじゃない」

鈴猫「やらないわよ!どっかのロリっ娘じゃあるまいし」

~~


真桜「クシュン……なの」

駒狸「風邪ですか?」

~~

美喜「まぁ、好きな格好で寝ていいけど…ひとつだけ頼んでいいかしら?」

鈴猫「なに?」

美喜「部屋片付けといて」

鈴猫「そのくらいならいいけど」
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