ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~2

ー京都:小鳥遊屋敷西本家(5/17/昼)ー

「こちらでお待ちください」

楓子「はい。」

「それでは失礼します。」

楓子「……」

パタパタ
梔「はいはい。お待たせしたんでっせぇ(お待たせしました)。遠いところをご苦労様どす」

楓子「いえ、梔先生こそご見ありがとうございますや…んんっ、ありがとうございます。」

梔「ふふ。話しやすいようにしてくれてええんよ。緊張へんとね(緊張せずにね)。」

楓子「はいですやよ。では、こちらが預かった品です」

梔「はい。確かに……あらまぁ、綺麗な刀やね。九頭竜はんにお礼をいいまへんと」

楓子「はぁ~……本当にいい刀ですやよぉ」

梔「振るぅってみますえ?」

楓子「え!?構いませんかやよ!」

梔「かまへんよ。」

楓子「で、では…失礼しますやよ…。」

スッ……パン!

梔「居合いの型が綺麗にできてますなぁ」

楓子「そ、そんな、梔先生や師匠に比べたら私なんてまだまだ…」

梔「楓子ちゃんはもう少し自信を持った方がええね。」

楓子「は、はぁ……それにしてもいい刀ですねやよ。こんな直刀久しぶりですやよ。」

梔「よかったら。その刀譲りまひょか?」

楓子「え!?いや、そういうつもりじゃなくてですねやよ」

梔「楓子ちゃんはよお頑張ってるみたいやし。私からのプレゼントでどうでっしゃろ。」

楓子「あうっ…あり…ありがとうございますやよ!」

梔「ふふ。楓子ちゃんはかいらしいわぁ」

コンコン…
「失礼します。小鳥遊さん、そろそろお時間です」

梔「あらぁ、もうどすか。楓子ちゃん、ちょっといかなあかんのや…」

楓子「あ、はい。ありがとうございましたやよ。私も失礼しますやよ」

梔「楓子ちゃんはゆっくりしててええんやで。ほな、堪忍な。」

楓子「お疲れさまですやよ。……はぁ~緊張したやよ~。」

コンコン…
「お姉様。いらっしゃいますか?」

楓子「はいやよ?あ……皆、揃ってどしたやよ。」

鈴蘭(すずらん)「どうしたはないですよ」

奈瑞菜(なずな)「いらしてるなら前もって連絡をくだされば迎えにいきましたのに」

石楠花(しゃくなげ)「楓子お姉さんのがいなくてちょー暇だったんだよ」

菫(すみれ)「今日はゆっくり遊びたいです」

楓子「そうしたいのは山々やよが、用事も済んだしはやく師匠のもとに…」

向日葵(ひまわり)「そんな必要ありませんわ。お姉様はここに残ればいいじゃありませんの!なぜあんな変態男の元に…」

楓子「向日葵…。そんなに師匠に脱がされたの怨んでるやよ?」

向日葵「あ、あたりまえですわ!私だけじゃありません!鈴蘭達もどういけんですわよね!」

奈瑞菜「確かに殿方にいきなり下…した…したぎっ…ボフ///あぁ、これ以上は…///////」

石楠花「けど、お姉さん、お仕事ちょー忙しいのに、あのひとの所にいて平気なの?」

楓子「大丈夫。今は兜馬社長じゃなく、師匠のSPやよ」

向日葵「認めませんわよ!」
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