ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~2

ーラスタ・ラヴ(5/16/夜)ー

道玄「小僧」

悠「あー?って、道玄のおっさん。どした?」

道玄「珍しい品を手に入れたんだが、梔嬢に渡しておいて貰えるか。」

悠「梔姉さんに…か?別にいいけど。物はなんだ?」

道玄「刀を二振りだ」

悠「刀かよ。」

道玄「あぁ。どちらも真剣だ。わかってはいると思うが…妙な気は起こすな。それに無くしたりもだ」

悠「妙な気も起こさないし、そんなに心配ならアンタが直接梔姉さんに渡したらよくないか?」

道玄「儂はお前と違って自堕落に生きてない。忙しいから頼んでる事くらい悟れ。」

悠「……」

道玄「なんだ」

悠「いや、やっぱアンタ、神姫の親だな。色々とよく似てる」

道玄「父娘なんだあたりまえだろ」

悠「それもそうか…。ま、いいや。とりあえず預かった」

道玄「……まぁ、頼むぞ」

悠「さて…厄介な預かりものしちゃったな。」

澪「軽く他人事みたくいうなよ。」

悠「ま、梔姉さんに渡すだけの簡単な仕事だし……デコ。」

バタン!
楓子「こちらにいますやよ!」

美喜「だんだん本郷みたいになってきてるわね」

悠「話しは聞いてただろ。」

楓子「もちろんですやよ」

悠「じゃあ、任せた。」


楓子「かしこまりやよ!」

悠「……はい。依頼終了」

澪「自分でやれよ」

悠「めんどくさい…」

美喜「久々にいうけど最低」

悠「いいんだよ。デコだってたまにはなんか仕事したいだろうし。」

澪「お前が仕事しろ」

悠「いや…けっこう色々しててさ……本気で疲れぎみなんだ」

澪「え、な、なんかすまん」

悠「いいよ…大丈夫。辛いことの一つや二つは耐えられても三つや四つ立て続けに起こるともう立ってられないって少し絶望的な気持ちになっちゃうことってあるよな……?」

澪「どうしましょうか。今日の悠、めちゃくちゃ絡みにくいのに絡んできます。」

美喜「……」

悠「おぉっと、自然な動きで冷静に睡眠誘導装置(鉄アレイ)を持つのはやめたまへ」

美喜「めんどくさい時はこれで一発のが早いし」

悠「なにかあれば睡眠誘導装置を落ちに使うのはダメだと思わないか?もっとしっかりガッツリした落ちをだな…」

美喜「……あと似たようなのを三人並べて消すとか?」

澪「落ちモノゲーですか」

悠「落ちの意味が違う。」

美喜「ていうか、落ちがなくだらだら話すからここに来てるんじゃないの?」

悠「それもそうだな」

澪「即答だな」

悠「か…」

澪「考えるのがめんどくさかったからとかいわないよな?」

悠「……美喜」

美喜「なによ」

悠「ひとおもいに一発頼む」

澪「コラコラ睡眠誘導装置に逃げるな。」
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