ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~2

ーラスタ・ラヴ(5/13/夜)ー

炎銃「ふむ……」

美喜「あんまりグリスとか広げないでくれないかな」
炎銃「ちょっとくらいいいだろ。」

美喜「ちょっとといいながら、かれこれ二時間は弄ってるわよね」

炎銃「愚妹が整備サボりやがったんだよ。だから俺が直々にメンテるってんだよ」

悠「愚妹って、彩のことか。そういや元気か?」

炎銃「元気なんじゃねぇの」

悠「興味なしかよ…姉妹だろ」

炎銃「うるせぇな。撃つぞコラ」

悠「なんでやねん…」

楓子「こんば…!?」

澪「あぁ、いらっしゃ…」

ジャッキ!
炎銃「おう…久々だな小娘。誰に刃先向けてんだ?あぁ?」

カチャ!
楓子「お久しぶりですやよ。男女さん。そちらこそ、何方に銃口を向けてるやよ。」

美喜「はいはい。やめなさいよ。メンテナンスは許しても店のなかで暴れるのは許さないわよ」

炎銃「……」

悠「デコ、抜刀許可なんて出してないぞ。今すぐ刀を鞘に収めなさい。」

楓子「はい…やよ」

悠「まったく、出会い頭に得物を突きつけ合うなよな。」

楓子「そういわれますがSPの仕事の本分は師匠の警護ですやよ」

悠「けい…」

炎銃「そんなゴミみたいな奴警護する必要もねぇだろ。」

楓子「断ちますやよ」

悠「止めれて」

楓子「ここまでいわれて引っ込めませんやよ!!」

悠「いいから。刀に手をかけない。」

美喜「炎銃もやめなさいよ。悠はともかく、デコちゃんがかわいそうでしょ」

悠「……(さりげなく一番おれが可愛そうだよ…)」

炎銃「別に俺は小娘にゃあなんもいってねぇっての。まぁ、刀を突きつけてくるのはムカつくがな」

楓子「銃の向けてくるのも同じですやよ」

炎銃「お前…なかなかいい度胸してるな」

楓子「どうもですやよ」

悠「仲がいいのか、悪いのかわからないな…」

楓子「ひととしては炎銃さんは素晴らしい方とは思いますやよ」

悠「……」

炎銃「なにか言いたそうだな。をい」

悠「なんもいうとりゃせんがな」

楓子「ですが……やはり、銃を扱う方とは相容れにくいのですやよ」

悠「え、そこぉ!?」

炎銃「なるほどな…。刀と銃……確かに相容れにくいもんだ」

悠「え、納得?納得したのか?ねぇ?」

炎銃「うるせぇぞ。」

悠「……」

楓子「師匠はいかがですか?」

悠「あー、なにが?」

楓子「刀と銃……師匠はどっち派ですかやよ」

悠「普通に無手主義だが。」

炎銃「うすらボケッ!今は刀か銃ってんだろ」

悠「えぇ……んじゃあ間をとって銃剣(バヨネット)じゃダメか?」

楓子「師匠、怒りますえ?」

悠「マジギレ!?」

炎銃「もう事故れよ」

悠「酷っ…」
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