ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~2

ー池袋西口三番街付近(5/12/昼)ー

稲葉「最近ちゃんと学校いってる?」

悠「微妙だな。」

稲葉「ちゃんと行かないとダメよぉ」

悠「教養番組増えたし引きこもってたほうが頭よくなるかも知れんだろ」

稲葉「そうかもね。」

悠「冷静に処理してくれるなよ……。ちょっと考えてみてみ」

稲葉「なにをかしら?」

悠「例えば、今おれらが習ってる歴史は10年前のものとは結構内容が違うわけでさらに10年後にはまたかわってるかもしれないからなんだか無駄なことをやらされてる気がしないか?」

稲葉「覚えなきゃいけないことは結局試験のためかもしれないけど温故知新の精神は人生の役に立つじゃないの」

悠「冷静に処理してくれるなよ」

稲葉「反論する?」

悠「納得したからしない。」

稲葉「私はそんな事より鯉のぼりのほうが気になるわね」

悠「鯉のぼりが?」

稲葉「鯉が龍になるのって言い過ぎじゃないかしら?」

悠「本人が強く望めば何者にだってなれるさ」

稲葉「あら、かっこいい。」

悠「だろ。だから、おれはハーレムを強く望むんだ~。」

稲葉「応援してるわ」

悠「だから、冷静に処理してくれるなよ。」

稲葉「派手なツッコミは私の美学に反するのよ。」

悠「あぁ、そう。」

稲葉「あ…」

悠「なんだ?」

稲葉「さっき、異常気象の話出たじゃない」

悠「あぁ。」

稲葉「仮に竜巻予報をしったところでどうすればいいのかしら?」

悠「……気を付ければいいんじゃないか」

稲葉「なるほどね」

悠「だから冷静に……いや、もういい。」

稲葉「クスクス。それにしてもせっかくの休日に何してるのかしらね。予定空けて待ってる女の子はたくさんいるのよ?」

悠「ほぅ。じゃあ稲葉も待ってる方なのか?」

稲葉「はぁ~もう肝心なところわかってないんだから…悠って結構ひととの間に壁つくるわよね。心の壁はみんな持ってるものだけど女の子はその壁を突き破って中にはいってきてほしいものなのよ?少なくとも私はね」

悠「深入りしすぎて傷つけてしまうのも気が引けるもんさ」

稲葉「らしくないわねぇ。いつからそんなヘタレになっちゃったの?男は多少強引なくらいがちょうどいいのよ。」

悠「男ってのは単純なものだからな本当に欲しいものができると自制が利かなくなっちまう。あんまりそうなりまくないだけだわさ」

稲葉「ふうん…男と女のすれ違いってやつかしら?優しくされるだけじゃ愛情感じることはできないもの」



~壁~

鈴猫「か、会話だけ聞いてたらすごい内容だよねぇ…」

優日「でも下ネタは一切いってないですね。」
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