ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~2

ー池袋西口三番街付近(5/12/昼)ー

悠「ん?」

稲葉「あら…」

悠「ちぇき。なにしてんだ?」

稲葉「自販機の前にいるのになしてるかなんて聞くかしら?」

悠「釣り銭拾いか」

稲葉「そのチェックはもうしたわよ」

悠「っで、冗談はないないしてジュースでも買うのか?」

稲葉「えぇ。けど、ちょっと今大きいのしかなくて、小銭がなかったから諦めてたところよ。」

悠「微妙にセレブだな。ジュースぐらいなら奢ってやるよ」

稲葉「あらん嬉しい。私に餌を与えてどうするつもり?」

悠「すぐそっちに連結させるな。」

稲葉「でもいいのよ?悠さえよかったら私はいつでもOKなんだから。」

悠「何がOKか…。っか、こっそり手に握ってる携帯はなんだ?」

稲葉「あら、バレたわね。」

悠「お前の考えそうなこたぁわかるちゅうの」

稲葉「あら、それは照れちゃうわね」

悠「どう脳内変換したかは知らんが照れさせるようなことはいっとらんぞ。」

稲葉「気にしなくていいわよ。」

悠「なら、そうさせてもらう。っか、なに飲むんだ?」

稲葉「じゃあ、カフェオレ」

悠「ほい」

稲葉「ありがと。悠はカップ酒?」

悠「今はブラック珈琲かな飯の後だし」

稲葉「まぁ、座って話しましょうよ。さ、どうぞ」

悠「おもっきり地べただけどな。」

稲葉「似合うわよ」

悠「どーゆー意味じゃ」

稲葉「そういう意味」

悠「そうか。」

稲葉「それにしても悠は代わり映えしない格好よね。」

悠「ばんなそかな。毎日違う服だろ。」

稲葉「シャツはね。軍パンは年中だし、髪型も変わらないじゃない」

悠「その話しは終わりがないからやめようぜ」

稲葉「そうね。けど、さすがにパーカーは暑くない?」

悠「今日は肌寒いだろ」

稲葉「昨日は暑かったのにね」

悠「天候が不安定だよな。雹が振ったりトルネード巻き起こったりしてるし」

稲葉「けど異常気象、異常気象って毎年なにかしら起こってるわよね?」

悠「慣れが一番怖いんだよ」

稲葉「慣れといえば殺人事件のニュースも多いわよね」

悠「人を殺すことがどういうことかわかってない連中が多すぎるんだろ。「コロス」と言う字をちょっとずらせば「エロス」なのに……モラルの崩壊は深刻だな。」

稲葉「悠自身のモラルもなかなかのものよ。」

悠「あ、そういえばこの前暑いすぎて真桜のモラルも下がってたぞ」

稲葉「あらどうしたの?」

悠「たぶんイライラしてたんだろうな。昼飯に呼ばれたんだが、無視して畑いじってたら、後頭部を小豆アイスで思いっきり殴られた」

稲葉「カッチカチの小豆アイスって凶器になるものね」

悠「救急車よぶ寸前だっただわさ」
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