ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~2

ーラスタ・ラヴ(5/10/夜)ー

炎銃「うっす」

美喜「いらっしゃい。変わった組み合わせね」

鈴猫「私のところで優日ちゃんと話してたら、祭がきたの。」

優日「それで紅茶じゃ味気ないからラスタで飲もーってことで来ました。」

炎銃「紅茶じゃなぁ…。たよりねぇ。」

鈴猫「頼りないとかじゃないんだけど…」

炎銃「あ、そうだ。部屋の掃除してたらおもしれぇ写真が出てきたぜ。」

美喜「写真?」

炎銃「おう、これだ。」
バササ

鈴猫「あ、これ…」

優日「S・ウルフのNo.sの……集合写真ですか?知らない人がふたりいるけど。」

鈴猫「あ、この人らは…」

炎銃「八番と九番だ。No.sの中でもぶっちぎりの変わり者だ。」

優日「そうなんですか。それでこの写真はなんの集まりですか?」

炎銃「おう。No.sでキャンプいった時の写真だ。」

優日「キャンプ!?」

炎銃「ぁん?なんだよ」

優日「いや、意外というか…予想外だったので」

炎銃「なんだったかな…夏休みでそういう流れになったんだけか?」

鈴猫「最初は崇が何かの集まりでしばらく池袋から離れるってことになって…用事自体は一日だけだからつぎの日からみんなで遊ぼうって本郷さんにキャンピングカー二台用意してもらって出掛けたんじゃない」

炎銃「おーそれだ。それだ。」

優日「わぁ、なんか楽しそう」

炎銃「おう。近くに滝があってな。紅と宮塚とゆゆみを叩き落としてやった。」

優日「わぁ、楽しそう」

鈴猫「どこが?!和気藹々してないよ!?」

美喜「他にも写真あるわね…………?」

炎銃「どした?」

美喜「……本郷の写ってる写真……全部カメラ目線にポーズとってる」

炎銃「ありゃ、存在ナルシーだからな。カメラがまわればポーズ。鏡をみればポーズだぞ」

美喜「いや…でも、この崇とのツーショットなんて明らかに遠目から撮ってるっぽいのに本郷だけ振り向いてるし…」

炎銃「気配が感じるんじゃね?」

優日「目立ちセンサーみたいな。」

美喜「まぁいいけど……ん?」

炎銃「今度はなんだ?」

美喜「これなに?」

優日「ん?……フライパンと…卵?」

鈴猫「!?」

炎銃「あぁ、そいつは鈴猫作の【玉子焼き】だ。スクランブルエッグの四方固めじゃねぇぞ」

鈴猫「なんでこんなの撮ってるのよ!!」

炎銃「次見てみ。」

優日「わっ…」

美喜「真っ黒…」

炎銃「【玉子焼き】(スクランブルエッグ四方固め)で済ませときゃぁ…まだ、食えないことなかったのに固めようと更に焼きやがったから【玉子焼き】が【焼けた卵】になった姿だ。」

鈴猫「……」

優日「大丈夫です。これから上手になればいいんですよ」

炎銃「無理だろ。こいつゲル製造機だぞ」

鈴猫「シクシク…」
42/100ページ
スキ