ｰラスタ･ラヴ(5/8/昼)ｰ

稲葉「こんにちわ」

美喜「あら、いらっし……って、なんで昼間から学生である稲葉ちゃんが来てるのかしら？」

稲葉「些細なことですわ。それに……アレもいるじゃないですか」
↓
悠「……」

美喜「あんなホームレス紛いはいいのよ」

悠「あー？誰がジョニーデップそっくりだって？」

美喜「言ってない。」

悠「ジョニーデップは調子に乗ってしまったか……福山雅治かな」

美喜「福山雅晴に土下座してきなさい」

悠「だな。っか、それ以前に福山雅晴の女性ファンから獄門磔にされそうだわさ。」

美喜「ていうか、貞子以外の単語は当てはまらない。」

悠「ですよねー。」

稲葉「ｸｽｸｽ。大丈夫よ。悠にもファンはいるもの」

悠「えーそーかなー」

稲葉「えぇ、褐色で弁髪のムキムキ漢女とか褐色でムキムキの髭の素敵な漢女とか」

悠「どっちも化けもんじゃねぇか！」

稲葉「大事なのは見た目じゃないわ。中身よぉ」

悠「そうだとしても、難題すぎるわい。」

稲葉「ハードモード好きでしょ？」

悠「カジュアルにノーマルモードでいいよ」

稲葉「人生はいつだってルナティックよ。」

悠「なぁ、なんの話だっけ？」

稲葉「最近は事故が多いって話よ。」

悠「だったかな。」


美喜「ねぇ、アンタ達は素でその会話を進めてるの？それとも漫才感覚なの？バカなの？どれなの？」

悠「全部を足して割った感じかな。」

稲葉「そうね。できればツッコむ人が居てくれたらなお良いのだけど」

美喜「二人みたいなのがいるクラスの先生はさぞ疲れるでしょうね」

悠「そんなことないぜ。だって授業でないもん」

美喜「それはそれで困るでしょ」

稲葉「私はちゃんと授業は真面目にうけるし委員会にも所属する。優良な生徒よ。」

悠「体育とかサボってるんじゃないか？」

稲葉「サボったりはしないわよ。ただ、身体が弱いから見学は多いけどね。ｸｽｸｽ。」

悠「見学なぁ…身体が弱いねぇ…」

稲葉「ふふ。けど、いろいろフォローもするのよ。教室では帽子を外すように注意されてる優日がいたから。私が「それは帽子じゃなくて皮膚の一部なの。取ると脳髄も引き抜けます」って、いったりね」

美喜「そんな事いわれたら担任泣くわね…」

悠「優日が人見知りなのお前のせいじゃないよな？」

稲葉「あら、理由がわからないわ。」

悠「なら、気にするな。」

稲葉「えぇ、そうするわね。」

美喜「アンタ達は……なんかピッタリね。歪みと歪みとがくっつくみたいな」

悠「微妙に誉めてないよな？」

美喜「お似合いって誉めてるわよ」

稲葉「あらぁ、嬉しいわ。私も悠はだぁい好きよ。ｸｽｸｽ。」

悠「おれも稲葉は好きだぜぇ。いっひっひ～。」

美喜「これほど異感情な好きは初めて見たわ…」