ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~2

ーラスタ・ラヴ(5/7/夜)ー


鈴猫「……って、感じなのよ」

崇「……」

鈴猫「ちょっとぉ、聞いてるの?」

崇「聞こえてる。秋宵月にはツレがいないという話だろ。」

鈴猫「なら、返事くらいしてよね」

崇「……」

鈴猫「また、黙るし。」

崇「……お前がいくら心配したところで本人がつくるきがなかったらどうしようもないだろ。」

鈴猫「それはそうだけど…」

崇「ツレなんてものは二三回遊べばそれでツレだろ。……っと、前に悠がいっていたな。」

鈴猫「けどさぁ…やっぱり友達じゃないとかいわれたら辛いでしょ。」

崇「おまえがか?」

鈴猫「わ、私は別に…」

崇「まぁ、ツレが少ないのはお前もだろうしな」

鈴猫「ほっといて!」

崇「だが…」

拳二「うおっす」

崇「……アレみたいに単細胞の脳筋だったら悩む必要もないぞ」

拳二「おいこら、いきなりひとのことバカにしてんじゃねぇよ」

崇「ほぅ…バカにされたことがわかったのか。少しは脳みそにシワができたんだな」

拳二「かっかっか」

鈴猫「笑ってますけど褒められてないですよ!?」

拳二「ぁん?」

崇「なにか用か?」

拳二「いんや、ただ寄っただけだ。いま、金欠でよ。キャバいけねぇんだわ。ここならツケはきくし、綺麗な姉ちゃんもいるだろ」

美喜「ツケがきくわけじゃないんですけど」

拳二「まぁ、こまけぇこたぁいいじゃあねぇかよ。かっかっか」

サワッ
鈴猫「キャアッ!」

崇「うるさい…耳元で騒ぐな」

鈴猫「い、いま、太もも撫でられた!」

拳二「いやぁ、右手が勝手になぁ。あ、風邪かなんかかな」

鈴猫「無い!風邪にそんな症状無い!」

崇「だから耳元で騒ぐな…」

鈴猫「触られたのよ!?」

崇「だからなんだ」

鈴猫「な、なにって…」

崇「悠にまさぐられてるとでも思えば平気だろ」

鈴猫「平気じゃないわよ!もういい!帰る!」

澪「お、お疲れさまです」

拳二「かっかっか。元気な姉ちゃんだな。あのくらいじゃねぇといけねぇよなぁ。」

崇「知らん」

拳二「かぁー女に興味がない奴はこれだからよぉ。人生の八割は損するぜ」

崇「そうか。それは残念だ。」

拳二「まるで残念がってねぇだろ。」

崇「まだ損したことがないからな。残念ともおもわないだけだ」

拳二「女に困らないってふざけてんなぁ。俺ぁもあやかりたいぜ」

崇「全身整形したらどうだ?」

拳二「金ねぇよ」

澪「あればやるんすか…」

拳二「いやぁ、それならその金でキャバかクラブいっちまうかな。かっかっか」

崇「お前らしいよ」

拳二「人生はどれだけ楽しめるかだろ。だったらお姉ちゃんとトークしねぇとな……あれ?崇?」

美喜「いま、帰ったわよ」
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